こんにちは。
僕自身、割と悩むので自分の思考を整理しつつ解説してみたいと思います。
一般的に考えられているのは、
- チェルニー50番
- クラーマー=ビューロー60の練習曲
- モシュコフスキー15の練習曲 作品72
- ショパンの練習曲 作品10と25
とこのあたりかと思います。
はじめに結論を言ってしまうと「クラマービューローを少しやってみて、モシュコフスキーとショパンに挑戦する」
のが個人的にはおすすめです。
というわけで具体的に!
中級〜上級のピアノの練習曲を比較
チェルニー50番
チェルニー50番の特徴としては、チェルニー40番よりもさらに難しく曲も壮大になる印象です。
メリットとしては、チェルニー40番から無理なく導入できるということ。
デメリットとしては、「さすがに50曲全部やると飽きてくる」ということ。
なので、いくつかの曲に挑戦してみて、その後モシュコフスキーやショパンの練習曲に挑戦してみる。
とそんな感じもアリだと思っています!
チェルニー50番の特徴
- 難易度:〜
- 美しさ:
- 導入しやすさ:
クラーマー=ビューロー60の練習曲
この練習曲は、クラーマーさん作った曲をビューローさんがまとめたのでクラマー=ビューローっていうことです。
クラマーさんは、本名ヨハン・バプテスト・クラマー。18世記生まれのドイツ人ピアニスト。
ビューローさんは、本名ハンスフォン・ビューロー。この人は大音楽家で、ベルリンフィルの初代、常任指揮者としても有名な方です。
シューマンの奥さんのクララ・シューマンの父「クララ・ヴィーク」にピアノを習っていたようで、言ってみればあのシューマンと同門ということです。
余談で、つまりシューマンはピアノの師匠の娘と結婚したということ。
この曲集の魅力は、チェルニー40番が終わった方なら無理なく取り組みやすいということと、チェルニーとは違った魅力があるので新鮮な気持ちで取り組めることかと思います。
デメリットとしては、チェルニーと同じく飽きてくることかと思います。
僕自身、子供の頃この曲集には最後の方飽きてきてしまったので「飽きたら違う曲でも大丈夫!」とお伝えするようにしてます。
クラマー=ビューロー60の練習曲の特徴
- 難易度:
- 美しさ:
- 導入しやすさ:
モシュコフスキー15の練習曲 作品72
この曲集の魅力は、なんといってもとにかく曲が美しい。
コンサートのアンコールで演奏されることも多く、ホロヴィッツが愛奏していたことでも有名。
最近ではミハイル・プレトニョフが名演を残しています。
ま〜とんでもなくうまいですね!
デメリットとしては、チェルニー40番からだと少しハードルが高いということ。
個人的には、もし挑戦してみたかったらいきなりこのモシュコフスキーを練習するのもアリだと思っています。
モシュコフスキー15の練習曲 作品72の特徴
- 難易度:
- 美しさ:
- 導入しやすさ:
ショパンの練習曲 作品10と25
これは言わずと知れた、超有名な曲集。
この中には有名な作品第3番「別れの曲」や第12番「革命のエチュード」も含まれます。
もし全く知らない方は、マウリツィオ・ポリーニの演奏をまずは聴いてみることがおすすめ。
歴史的な名演と言われています。
デメリットとしては、チェルニー40版の次にやるにはかなりハードルが高いということ。
もし挑戦してみるなら作品10-9や25-2,25-1あたりからやってみるのがおすすめです。
「もし曲が好きなら多少ハードルが高くても、より速くピアノが上達できるかな」
なんて思ったりもしています!
ショパンの練習曲の特徴
- 難易度:
- 美しさ:
- 導入しやすさ:
次に楽譜の選び方についてです。
ピアノの練習曲、楽譜は何版がおすすめ?
ショパン以外は全音楽出版でOK
ショパンの練習曲以外は、出版社にこだわらなくても大丈夫です。
なので、価格と見やすさ、使いやすさ、手に入りやすさあたりをポイントに選べばOKです。
最近では、全音楽出版の一強ですね。
全音楽出版社の楽譜
モシュコフスキーの練習曲は、この他に16の練習曲や20の練習曲があって少し紛らわしいのでご注意ください!
ショパンの練習曲のおすすめ楽譜
ショパンの練習曲の場合は外国版の方がおすすめです。
理由としては、権威性、使いやすさ、正確さの3つ。
価格は日本版よりやや高めといった感じです。
迷ったらパデレフスキ版でOK
世界的に、権威世が高く多くの方がこのパデレフスキ版でショパンを演奏しています。
パデレフスキというポーランドのピアニストが監修した楽譜。
研究が古い、との声があるけどまずは一番スタンダードな楽譜で取り組んでみるのが良いと思います。
楽譜 パデレフスキ編 ショパン全集 2 エチュード GTY01086459
エキエル版も優秀な楽譜
エキエル版は、最新の研究であるものの、まだこの楽譜を使って演奏している人が多くなく、違和感を覚えると思います。
出版されて20年ほど経つけど、やっぱりパデレフスキ版の音で演奏している人の方が圧倒的に多いですね。
ちなみにエキエル版はヤン・エキエルさんというポーランド人ピアニストで、ショパンの研究で有名だった方です。
100歳まで長生きをされて、ショパンの研究に貢献されました。
今、演奏や指導で大活躍のピオトル・パレチニ先生の先生でもあります。
コルトー版は見てみる価値あり
これもかなり有名な楽譜なので。
これは、ピアニスト「アルフレッド・コルトー」が監修をした楽譜です。
この楽譜の特徴は、なんといっても大ピアニストのアドバイス付きであるということ。
「あ〜コルトーはこうやって練習したのか」ってわかるので、そういった意味でも一度、手に入れてみるのも良いですね。
またコルトー特有の指づかいも書かれていて、それが役に立ったりもします。
ショパンの練習曲おすすめ楽譜まとめ
まとめておきました!