こんにちは。

けっこう量があるし購入しようか迷ってます
と、こんな方のお役に立てる記事になっています。
ベートーヴェンのピアノソナタはある程度、楽譜に厚みがありますし、値段も楽譜としてはある程度高額です。(5000円ほど)
それゆえ、誰にでも必要かと言うとそんなことはないかと思います。
というわけでこんな方は、ベートーヴェンのピアノソナタの楽譜の購入を検討してみると良いです。
目次
ベートーヴェンのピアノソナタの楽譜はこんな方におすすめ
- 本格的にピアノを勉強したい
- ソナチネが弾けるようになった
- この先10年以上ピアノを続ける予定
本格的にピアノを勉強したい
将来、もし「音楽高校とか音楽大学にピアノで行ってみたい」って少しでも考えていたら、この楽譜は必ず必要になってくるので間違いなく早めに購入した方が良いです。
僕自身の経験で言うと、このソナタの楽譜を小学校4年生くらいの時に2冊とも購入してもらっています。
その時の楽譜を、受験の時にも使いましたし、現在ももちろん使用しています。
ソナチネが弾けるようになった
このレベルまでピアノが弾けるようになったのなら、購入を検討しても良いです。
理由としては、有名な曲「悲愴」や「月光」など将来演奏するであろう名曲が多数入っているためです。(一巻)
この先、10年以上ピアノを続ける予定
これは大人の方などで、もしこれくらいの情熱をピアノにお持ちでしたら、間違いなくおすすめできます。
理由は、必ず弾けるようになってきますし、クラシックのピアノの基本中の基本だからです。
ベートヴェンのピアノソナタは新約聖書!?
これは、19世紀の偉大な音楽家ハンスフォンビューローがこのように呼んだことでも有名です。
この方は、世界で初めて専業の指揮者になった方。ベルリンフィルの初代常任指揮者になっていますし、ピアノの教則本クラーマ=ビューローも有名ですね。
僕は宗教については全く詳しくはないけど、とにかく「ピアノの基礎になる」と伝えたかったはずです。
ちなみに旧約聖書は、バッハの平均律。
非常に価値が高い32曲【全2冊】
と言うわけで非常に価値が高く、もし「ピアノが好き」、「ピアノを長く続ける予定」
とこんな方には、間違いなくおすすめできる楽譜になっています。
そしてベートーヴェンのピアノ・ソナタは全部で32曲。
たいていの場合、どの出版社でも全部で2冊にわけて販売しています。
ちょっと解説してみると‥
- 1巻(1番〜15番、有名な曲は「悲愴、月光、田園」)
- 2巻(16番〜32番、有名な曲は「熱情、ワルトシュタイン、テンペスト」)
それでは、どの出版社がおすすめかご紹介していきます!
ベートーヴェンのピアノソナタでおすすめの楽譜5選
その1:ヘンレ版(原典版)
もし迷ったらこれでOK!
運指、研究の信頼性、使用している人の数、使いやすさ、とどれをとっても圧倒的に人気の楽譜です。
僕もこれを20年以上使用しています。
ちょっと専門的なことを書くと、これは自筆譜をもとにした原典版。
ベートーヴェンのミスだけを修正して、あと忠実に再現した楽譜ということです。
【第1巻】1番〜15番
【第2巻】16番〜32番
その2:ペータース・アラウ版
こちらは、ペータース社が出版した楽譜で、大ピアニスト「クラウディオ・アラウ」が校訂をした楽譜です。
(クラウディオ・アラウはベートーヴェンのピアノソナタを歴史上、最もうまく演奏した一人と言っても過言ではない方)
基本的には、原典版に忠実でありながら、そんなアラウの運指が見れるところがこの楽譜の最大のメリットです。
ピアノの専門家の方は、たいていこの楽譜を持ってますね。
とはいえ、初めてこのピアノソナタの購入を検討しているのでしたらあまりオススメはできません。
理由は、アラウという名人の運指ゆえに誰にでもあうものではないため。
普通に考えたら「ちょっとクセがあるな〜」と思うこともけっこう多めです。
音大受験レベルでしたらかなり参考になる楽譜かと思います。
その3:ウィーン原典版
こちらもヘンレ版と同じく、信頼性の高い楽譜で使用している人の多いものです。
しかし運指が曲によって編集者が違うため、曲によってクオリティが変わると言うのがデメリットかと。
あとヘンレ版に比べたら、見やすさと使いやすさでは劣る印象です。
とはいえ、ヘンレ版より正確性と信頼性が高いとも言われている楽譜です。
その4:全音楽出版
これは、日本で一番信頼度の高い有名な楽譜です。
上記の3つは世界中で使用している人がいますが、この楽譜はもちろん日本国内のみの販売。
この楽譜は、ベートーヴェンの研究者であった諸井三郎さんによって校訂されていますね。
諸井三郎さんのご子息で諸井誠さんも同じくベートーヴェンの研究者で、僕はこの諸井誠さんの講義を聞きに行ったことことがすごく感銘を受けたのを覚えています。
ちなみにもうお二人とも亡くなってしまっています。
価格の低さと、手に入りやすさではピカ一の楽譜です。
全音楽出版社は全部で3巻の編集になっているのでご注意ください。
その5:春秋社 園田高弘版
これは、日本の大ピアニスト「園田高弘」さんによって校訂された楽譜です。
この楽譜はオススメ!
理由としては、
- 1曲からでも購入可能
- ペダルの解説
- 運指の使いやすさ
とどれをとっても個人的に素晴らしいと思っています。
日本人で最もベートーヴェンをうまく演奏したのは、もしかしたら園田高弘さんかもしれませんね。
そんな園田高弘さんが残した最高の楽譜です。
日本人の感覚で付けられた運指ということもあって、特に僕にはしっくりときます。
この楽譜を見るたびに「なるほど〜」と関心してしまう感じ。
気になる1曲だけを購入してみるのも良いかもしれませんね。
【悲愴ソナタ】
そのほかにオススメはある?
このほかにも有名な楽譜といえば、シュナーベル版なんてものも。
これは、19世紀生まれの大ピアニスト「シュナーベル」によって校訂された楽譜です。
それで現代で使えるか?と聞かれたら「参考にはなる‥そして面白い!」というのが答え‥笑
何しろテンポまでぐるぐると変わりますからね。
もし店舗で見かけたらちょっと立ち読みしてみるのも面白いかもです。
ピアノ 楽譜 ベートーヴェン | ピアノソナタ集 第1巻 シュナーベル校訂版
それでは以上です。
良い楽譜との出会いがあると良いですね。
最後までお読みいただきありがとうございます!