ショパンのワルツ第4番 作品43-3「猫のワルツ」についてまとめました。
- 猫のワルツのサクッと解説
- オススメの名演奏
- 猫のワルツの難易度
- 猫のワルツのオススメ楽譜
「猫のワルツ」に挑戦してみようかな?、という方や、「猫のワルツの名演奏でオススメはある?」とこんな方の参考にしていただける記事になっています。
ショパン ワルツ 作品34-3「猫のワルツ」を解説
「猫のワルツ」に関する重要な情報をピックアップしました。(参考:パデレフスキ版、エキエル版のワルツ集)
- 正式名称:ショパン ワルツ第4番 作品34-3
- 作曲、出版:1838年(ショパン28才)
- 献呈:A・ダイクタル男爵令嬢 A Mademoiselle A. d’Eichthal
- バッハの平均律に影響を受けている
- 1938年はジョルジュサンドと恋愛
- マジョルカ島で作曲
猫のワルツ【聴くべき3つの名演奏】
名演奏を聴くことは、感動するだけでなく、ピアノの上達スピードもグンと高めるはず。
1. アルトゥール・ルービンシュタイン
ルービンシュタインが76歳の時、1963年にこの「猫のワルツ」を録音しています。
今聴くと「やや地味かな?」と感じかるかもしれないけど、やはりエゴがまったくない、「ショパンの作曲した猫のワルツ」の原型が見えるような感じがします。
聴いて損のない名演奏。
» YouTube(ルービンシュタイン ショパン作品34-3)
2. スタニスラフ・ブーニン
ブーニンは、ショパンコンクールの特集の中でも、この演奏で審査員たちが「目の覚めるような演奏した」と語られています。
その中でも特に、この作品34-3「猫のワルツ」はすごく評判の良かった演奏の一つ。
「ショパンらしくない」という風に言われることもあったらしいけど、もはやそんなことはどうでも良くなるような「名演奏」と言われています。
ルービンシュタインと比べると「本当に同じ曲?」と感じるほど違うけど、その違いもまた面白いですね。
3. ディヌ・リパッティ
個人的に、ルービンシュタイン、ブーニン以上に素晴らしい、そして「猫のワルツ」の最高の名演奏は、ディヌ・リパッティの演奏だと思っています。
洗練して、さらに洗練したような演奏で、歴史上のピアノ演奏の中でも、特に名演奏の1つかと。
リパッティは、30代の前半で夭折しているけど、個人的に歴史上1番のピアニストは、このリパッティだと思ってます。
実は、このリパッティの演奏に憧れたピアニストは多くて、ジャンマルクルイサダや、マリアジョアンピリスは、このリパッティのワルツに「感銘を受けた」と発言しています。
ルイサダは、なんとリパッティと同じ順番でのワルツの録音も行ったほど。(リパッティは、独特な順番でショパンのワルツを録音しています)
とにかく至高の名演奏です。
ショパン:ワルツ集(全14曲)、ピアノ作品集/CD/WPCS-50061
リパッティについて詳しくは下記をどうぞ。
-
ディヌ・リパッティを語る【ショパンとバッハの名盤あり】
続きを見る
おまけ:ショパンコンクールで超人気の曲
それも最近のショパンコンクールで、特に人気になっています。
実際に演奏して入賞しているのは、下記の方たち。
チョソンジン、反田恭平、小林愛実、ケイト・リウ、マルティンガルシアガルシア、ドミトリー・シシキン、スタニスラフ・ブーニン
昔、例えばポリーニやアルゲリッチの時代に、「猫のワルツ」を弾いた人も少ないし、ブーニンの時も少ないです。
不思議なのは「最近人気」ということ。
猫のワルツの難易度
全音のピースは、目安になるけど「猫のワルツ」はピースでの取り扱いはないです。
ちなみに、
実際に弾いてみた体感として「子犬のワルツより、やや難しい。そして華麗なる大円舞曲よりは簡単」。
もしピースがあったら、間違いなく「C」だと思います。
子供が弾くのは?
オススメです!
しかし、オクターブが出てくるので、それくらいの手の大きさになってからが良いと思います。
猫のワルツのオススメ楽譜
猫のワルツの場合、ピースがないので「ショパンのワルツ集」などを購入する必要があります。
オススメの楽譜は、エキエル版かパデレフスキ版なのだけど、ショパンの楽譜はやや複雑で、下記の記事で徹底的にまとめてます。
ぜひ参考にどうぞ。
-
【比較】ショパンのおすすめ楽譜「選び方の解説あり」
続きを見る