こんにちは。
チャイコフスキーの人気作品である「四季」の楽譜について解説しました。
記事の後半では「無料」で入手する方法もサクッと解説しています!
チャイコフスキー「四季」のオススメ楽譜
現在、使われているチャイコフスキーの「四季」の楽譜は、以下の3とおり。
- 全音楽出版
- ヘンレ版(オススメ)
- ペータース版(オススメ)
これ以外は、基本的に手に入らないです。
全音楽出版(校訂版)
こちらは1975年に出版された楽譜で、日本ですごく人気の高い楽譜です。
メリットは「安いこと、ペダルが書かれてあること、指づかいが書かれてあること」。
しかしデメリットとして、出版の古さから「音符の間違い、ペダルが校訂者によるもの」なので、初心者の方には使いやすいけど、プロフェッショナルには使いにくい印象です。
価格が安いので、大人の方が、ひとりで独学しつつ演奏してみたい方にオススメ。
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ヘンレ版(原典版)
ロシア作曲家の場合、ロシアの出版社…というのが定番だけど、チャイコフスキーの場合、ロシアの楽譜は基本的に手に入りません。
なので使われている楽譜は、ヘンレ社もしくはペータース社のもの。
「ヘンレ社」について
- 1948年10月、ピアニストのギュンター・ヘンレによってドイツ「ミュンヘン」と「デュースブルク」に設立(現在はミュンヘン)
- ヘンレ社のモットーは「解釈を変えず、作曲者の本来の意図を示す楽譜」であること
- 18世紀〜19世紀の作曲家の作品が主流
- メリット→視覚的に美しい、紙の反射がなく、使いやすさも良く、世界的に高い評価
- シンプルさ、的確な解釈で、楽譜出版社の中でもっとも評判良い
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ペータース版(原典版)
チャイコフスキーではヴァイオリン、ピアノともにヘンレ社、もしくはペータース社が最も使われているけど、ややペータース社の方が使っている方が多い印象。
ピアノコンチェルトはペータース社が主流です。
「四季」の場合、どちらも素晴らしい楽譜で、楽譜の見やすさや価格で決めて間違いないと思います。
ではペータース社の特徴も。
「ペータース社」について
- ドイツのライプツィヒが本拠地
- 1800年創業。当時はホフマイスター・ウント・キューネル・ビュロー・ドゥ・ミュジックという長い名前だった
- 1814年、カール・フリードリヒ・ペータースに買収。それ以降に、現在の名前(ペータース)が定着
- 音符の見やすさ、使いやすさで人気が高い
- 原典版を最初に始めたのは、ペータース社と言われている
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- チャイコフスキー 四季:ペータース版(Amazon)
- チェイコフスキー 四季:ペータース版(楽天市場)
余談:四季の「舟唄」だけ、全音のピースがあります
チャイコフスキーの「四季」の中でも特に人気の高い「舟歌」(6月)。
こちらだけは、全音のピース(舟歌)があります。500円ほど。
初心者の方が1曲だけトライしたいときに便利ですね!
おまけ:無料でチャイコフスキー「四季」の楽譜を手に入れる
IMSLP(国際楽譜ライブラリープロジェクト)の中で、無料で手に入れることは可能です。
IMSLPはパブリックドメインになった楽譜が中心で「違法」ではないです。
(「楽譜」と書かれてある段落の「Complete Score」からダウンロードできます)
しかし、3つのデメリットとして
- 印刷に手間がかかる
- 楽譜が見にくい
- 音符の信頼性に欠ける
という感じなので、遊び以外であれば、やはり購入した方が良さそうですね!
それでは終わります!