シューマンのオススメ楽譜をまとめました。
本記事の構成として、
- シューマンのオススメ原典版
- シューマンのオススメ校訂版
- 献呈、トロイメライのオススメ楽譜
- 無料で楽譜を手に入れる
- 迷った時の選び方
この5つを中心にまとめています!
シューマンの楽譜【4つの原典版】
原典版というのは、作曲家が書いた楽譜を、そのまま出版した楽譜のこと。
- ヘンレ版
- ウィーン原典版
- ペータース版
- ベーレンライター版
この中で、ダントツに使われているのが「ヘンレ版」。
どれも信頼性が高いと言われているけど、実際には「手に入りやすい、価格が安定している、運指が使いやすい、楽譜が使いやすい」という理由ですね。
さらにヘンレ版の他の原典版が手に入りにくいということもあります。
シューマンの曲によってはヘンレ以外も
すべての作品の楽譜が手に入るのはヘンレ版だけど、例外もあるので参考までに。
- 幻想曲→ペータース版
- 森の情景、子供の情景→ベーレンライター版
このあたりは使われることがあります。
しかし、特にこだわりがなければヘンレ版を選べば問題ないと思います。
シューマンの楽譜【2つの校訂版】
「校訂版」というのは、後世の人が作曲家が残した以外のことも書き記した楽譜のこと。
- ブライトコプフ版(ケンプ版)
- 全音版
この他にも「全音のピース、井口版」などがあるけど、一般的に使われているのが、この2つなので紹介しました。
中でもシューマンのブライトコプフ版は「特にすごい」ことで有名なのでサクッとまとめてみます。
ブライトコプフ版(ケンプ版)はすごい楽譜
理由は、20世紀を代表するピアノの巨匠である「ウィルヘルム・ケンプ」によって校訂された楽譜だからです。
さらにこんなイメージに日本語の解説があり、使いやすく、コスパも良く間違いなく最高の楽譜の1つ。
ケンプの演奏するシューマンの演奏が好きなら、ヘンレ版でなくこのブライトコプフ(ケンプ版)を選ぶのが良いと思います。
» ケンプの演奏するシューマンの演奏(YouTubeで原語で検索した結果)
シューマン=リストの献呈「3つの楽譜」
シューマンの編曲作品で、特に人気の高い「献呈」。
少しだけ楽譜が難しいので、サクッとまとめてみました。
*「献呈」1曲だけ手に入れる場合
- シャーマー版(2000円ほど)
- ピース(500円ほど)
- ヤマハ「ぷりんと楽譜」(500円ほど。アプリは無料)
信頼性としては、シャーマー版。一般的には「ピース」、そして手に入れやすさではヤマハ「ぷりんと楽譜」も良いです。
ヤマハ「ぷりんと楽譜」の場合、「献呈」は「アプリで見放題」の中に入っているので無料で楽譜を見ることも可能です。
シューマン「トロイメライ」の楽譜
トロイメライも「1曲だけ楽譜を手に入れたい!」という時だけ参考にしてみてください。
しかし曲集としてもオススメなので、ヘンレ版やブライトコプフ版で「子供の情景」の楽譜を手に入れれば、そこにのっています。
*トロイメライ1曲だけ楽譜を手に入れる場合
- 全音のピース(500円ほど)
- ヤマハ「ぷりんと楽譜」(350円ほど)
同じくヤマハ「ぷりんと楽譜」のアプリ見放題で、トロイメライも無料です。
シューマンの無料楽譜&安く手に入れる
無料でシューマンの楽譜を手に入れる場合、国際楽譜ライブラリープロフェクトから入手することも可能です。
「もしかして違法では?」というと、そんなこともなさそうで、詳しくはWikipidiaをどうぞ。
無料楽譜のデメリット
メリットはもちろん「無料」だということ。
しかしもちろんデメリットもあって、
- 楽譜の信頼性が低い
- 楽譜が見にくい
- 印刷するのが手間
- 日本語では見つからない
- 著作権が?なことも
と、デメリットもいろいろありますね。笑
無料楽譜の代わりに…
昔は全音のピースの1択だったけど、今ではヤマハ「ぷりんと楽譜」が1番良いですね。
理由としては先ほどのデメリットをほぼ克服していること。
さらにアプリで楽譜見放題を利用すれば、月額500~1000円ほどでいくらでも楽譜を見ることが可能です。
【選び方】シューマンの楽譜「迷った時のオススメ」
いろいろ書いてみたけど「とはいえ迷って決められない!!」という時の参考になるようにまとめました。
- 「信頼性の高い楽譜が欲しい」→ヘンレ版
- 「とにかく安く手に入れたい」→ヤマハ「ぷりんと楽譜」
- 「ケンプの演奏が好き」→ブライトコプフ版
- 「音大に進学予定」→ヘンレ版、ブライトコプフ版
- 「見やすい楽譜が欲しい」→ヘンレ版
それでは終わります。
少しでも参考になれば幸いです!