こんにちは!
こういった方のお役に立てる記事になっています。
ヴァイオリンとなっていますが、チェロでもトランペットでもクラリネットでもそこはもちろん同じです。ヴァイオリンとピアノを両立する方が一番多いのでヴァイオリンとしました。
本記事の信頼性
ピアノ以外の楽器と両立している方、実際に5名の方にご指導させていただいた経験があります。
その他、学生時代に他の楽器と両立している友人を見ていたり、自分がピアノ以外にヴァイオリンやコントラバス、チェンバロをやっていた経験からお話できればと思います。
本記事の内容と読む価値
- 2つの楽器を両立させる方法を解説しています。
- 2つの楽器を習得することで得られるメリットについて。
- 両方やるべき人についてもお話をしています
ヴァイオリンとピアノ両方習うってできる?【結論:大変だけど可能】
基本的にすごく大変!
これは、自分が他の楽器と両立していた経験からも、実際に習いに来ていただいている方を見ていても明らかです。
どうしてこんなに大変かというと、楽器の練習って時間がかかるから。
もう本当にこれだけではないかという感じです。なので1日が100時間くらいあれば余裕です。笑
というわけで、この大変なことを両立するための手順について解説します。
【手順】ヴァイオリンとピアノを両立させるために
まず、大切な3つのポイントについてお伝えします。(ピアノ以外の楽器に重きを置いているという前提でお話します)
- ピアノの練習はほどほどに。
- ピアノのレッスンの回数も少なく。(しばらく休んでもOK)
- ピアノとは気楽に付き合う。
と、こんな感じで大丈夫です。
もちろんこれは、ヴァイオリンとか他の楽器を真剣に練習しているが大前提です。
もし、ヴァイオリンもピアノもちょこちょこ練習しているとかだったら、今すぐどちらかにしぼった方が間違いなく良いです。
いわゆる「二兎追うものは…」になってしまいます。やるなら「一網打尽」です。
さっきはジョークでうさぎの写真をのせました。笑
というわけで本題に戻って。
その①:ピアノの練習はほどほどに
もし他の楽器を真剣に取り組んでいるのでしたら、そこまでピアノの練習を真剣に取り組まなくても上達するので心配ないです。
例えば、ピアノって毎日の練習が30分以下だと上達って不可能なのですが、もしヴァイオリンとか他の楽器を真剣にやっているのでしたら、たまに休もうが5分しか練習してなくても少しずつ上達するので大丈夫です。
その②:ピアノのレッスンの回数も少なく
もし「ピアノもヴァイオリンも毎週レッスンに行っています」という方がいたら、それって大変ではないですか?
目安としては、月に2回とか月に1回とかで大丈夫です。
ちなみに僕は、子供の頃遠くに習いに行っていたため、月に2回ほどレッスンに通っていました。もちろんやっていたのはピアノだけです。
しばらく休んでも大丈夫!
音楽の感覚って他の楽器を真剣にやっていたら、そうそう落ちるものではないので「ピアノをしばらく休む」とかももちろん大丈夫です。
極端な話、1年休むとかも大丈夫と思っています。
さすがに2年休むとだいぶ能力が落ちるとは思います。笑
その③:ピアノは気楽に、ほどほどに、適当に
適当にやらないと、嫌になっちゃいますからね。
あくまで、気楽に楽しくできる範囲でピアノをやるのがポイントです。
いい加減で大丈夫です!
ヴァイオリンとピアノの両方をやるメリット
とはいえ、ピアノとヴァイオリンの両方をやるメリットって実はたくさんあるんです。
今回は3つご紹介いたします。
その①:和声感が身に付く
ピアノ以外の楽器は、ヴァイオリンも含めて旋律楽器です。
ピアノの場合いくつもの音を同時に鳴らせるけど、他の楽器の場合は基本的にメロディーを演奏するのが主体です。
ピアノを練習すると、この和声感が身に付くことがメリットの一つ目です。
じゃ、和声感が身に付くと何がいいの?
これも本当にたくさんあるけど、2つ具体例を挙げてみると、
- 音楽の構造が分かる
- 暗譜が早くなる
音楽の構造が分かるとは、例えば「偽終止」とか「ナポリの和音」とか「転調」などのことです。
趣味でやる分には必要ないけど、これを知らずに演奏すると素人っぽい演奏になってしまいます。
ピアノを練習してると、これらのことが自然と身につけることができます。
もう一つは暗譜が早くなる、です。
暗譜って基本的に、知性と感覚の両方あった方が早いです。
ここは難しい話なので省略するけど、右脳と左脳の両方がうまく働くといった感じです。
この2つがうまく働くと暗譜って早くなるんです。
その②:ヘ音記号が得意になる
これはすごく簡単な理由だけど。
ヴァイオリンにはへ音記号が出てきませんからね。
「別に出てこないならいいじゃん」と言われてしまいそうですが、伴奏譜には出てきますね。
伴奏譜が読めないっていうより読めた方がもちろん良いです。
その③:伴奏者の気持ちがわかる
もう一つ似たような理由で。
ピアノが少しでも弾けると伴奏者の気持ちがわかります。
ピアノと合わせるのが難しい曲もありますから。(例えばブラームスのヴァイオリンソナタとか)
そういう時の心の余裕にはなりますね。
こんな方はピアノとヴァイオリンの両方をやってみるといい
これに関しては、2つのパターンがあります。
これ以外の方はピアノかヴァイオリン、どちらかにしぼった方が間違いなく良いです。
- 将来、ほんの少しでも音楽の高校とか大学に進学を考えている。
- 両方好きでたまらない
後者は非常に稀だとは思いますが…。
もし音楽の高校とか大学に少しでも進学してみたいなって思っていたら、ピアノはもちろん必要です。
理由としては、副科ピアノというものがあるから。
音楽学校だと、入試でも授業でも全員ピアノが必須課題です。
いつからピアノをやっておけばいい?
副科ピアノのレベルに達するだけなら、中学生とかになってからでもギリギリ可能です。
とはいえ、あんまり直前だと本業がおろそかになってしまうので、早い方があとで楽をできるいうことはもちろんありますね。
目安としては、小学校5年生くらい。
これくらいの時からなら気楽にやっていても、十分に副科ピアノのレベルに到達が可能です。
とはいえ、副科ピアノの入試くらいなんとかなるのが正直なところです。(もちろん他の楽器に真剣に取り組んでいればです)
副科ピアノのためにやるのでもやっぱり「気楽に楽しく」がポイントです。
たまにサボりつつ、上達させていく感じです😌