こんにちは。
もし何かあれば教えて欲しい
こういった方のお役に立てる記事になっています。
本記事では
- ピアノで緊張してしまうことのエピソード
- 緊張を克服する方法
について、サクッとまとめてみました。
ピアノの緊張って完璧に治すのは不可能に近いけど、それでも何も良い方法はないかな〜
という感じです。
ピアノで緊張しない方法はない!?【巨匠のエピソード】
基本的にピアノって緊張するものですね。。
世界的な巨匠でも演奏会の時には、緊張することもあるので安心材料としてどうぞ。
巨匠も緊張と戦っていた…
コンサートとかだと、たいてい1曲目がすごく緊張してしまうもの。
こんなことがありました。
(巨匠たちの名誉のためあらかじめ言っておくと、その後は、言うまでもなくとんでもなく素晴らしい演奏でした)
- ポリーニが1曲目、緊張でアンプが飛んでしまう&ボロボロの演奏
- ハイドシェックがコンチェルトの途中でアンプが飛んでしまう
- カツァリスの手が震えていた
さらにキーシンがインタビューで
先日のコンサートでは、前半は常に緊張との戦いで苦しみました
スミマセン、いつのコンサートか忘れてしまったのだけど、実際にキーシンがこのようにお話しされていました。
「あの時キーシンは苦しんでいた」ということがすごく印象に残っています。
チョソンジンのインタビュー
2015年のショパンコンクールで優勝したチョソンジンさんが、コンクール後にこんなことを語っていたのも印象的です。
コンクールの演奏は、あまりの緊張で全く記憶がありません…
どんな演奏をしたかの記憶もなく、後になって録音をチェックしました。
その中で一番良くできたと思ったのは、英雄ポロネーズです。
正直、あれだけの演奏をしたにもかかわらず、記憶がほとんどなかったことは、すごく衝撃的でした。
ピアノ以外の分野の人もたいてい緊張しますね
フィギュアスケートの羽生結弦選手が、2021年12月のインタビューで「すごく緊張した」
と語っていたので、引用してみます。
「この会場で、ショートの最初のサルコージャンプを完全に失敗してしまった記憶があります。さらに完全に同じ場所だったこともあり、緊張していました」
「ショートに関しては、シミュレーションと言って、試合と同様にやっている練習があるんですけど、ショートに関しては1回もノーミスできてなかったため、すごく緊張はしていました」
引用元:Yahooニュース(読みやすい文体に変換させてます)
例をあげたらキリがないですね。羽生選手を例に挙げてみたけど、どの分野でも完璧に緊張を克服するのは、とにかく難しそう。。
ピアノで緊張しない方法を考えてみた「目指すは少しマシ」
ちょっと自分語り「スルーでOKです笑」
僕自信、どれくらい緊張タイプかというと、
- 音高の受験の時、動悸がすごすぎてテンポがわからなくなる
- 本番はいつも手足が震える
- 小学校のリコーダーのテストで緊張してうまく吹けない
クラスで一番くらいリコーダーが吹けたけど、本番だけ緊張で吹けなくなって成績が悪かったのは、そこそこトラウマでした。笑
高校受験の時は、自分の心臓の音が凄すぎて「あれ、このまま心臓止まって死ぬのか?」
って本気で思ったほど(自分の人生はたったの15年だったのか…って頭をよぎりました…笑)
と、こんな感じだったけど、少しだけ克服できたのは、以下のような内容が多いです。
若林顕先生の公開レッスン
受けていたわけではなく、聴講していました。
若林先生のお話で印象的だったのは、
先日、日本音楽コンクールの審査員をしていたけど、基本的にみなさんすごく緊張との戦いですね。
緊張を克服するには、ピアノの技術に集中するよりも、音楽に集中した方が良いです。
と、こんなようなことをお話されていました。
先ほどのチョソンジンさんの例でいうと、完璧に音楽に集中していたから、緊張していてもすごく良い演奏ができたのだと思います。
とはいえ音楽に集中するって難しくない??
もはや音楽の悟りの境地というか、そんな感じがしますよね。。
お役に立てるかわからないけど、以下のような感じにするとすごく調子が良いです。
- 音楽を完全にイメージ化する
- 頭の中だけで、演奏&練習しておく
自分の頭の中にだけCDを流すような、そんなイメージ。
これをするとかなり技術的なことから解放されて調子が良いです。
チョソンジンさんも、インタビューで
「ショパンコンクールの前は、頭の中だけで練習しました。
アルゲリッチの演奏を聴くことも、頭の中の練習にすごく役に立ちました。」
とこんなことを語っています。
逆に緊張することが良い演奏につながることも…
世の中には、まったく緊張しない方もいらっしゃるけど、ピアニストの松本和将さんもそのお一人だと思います。
昔(たしか、日本音楽コンクールで1位をとった時)「緊張しませんか?」とのインタビューに
「基本的にあまり緊張しません。逆に緊張がゼロだとダラっとした演奏になってしまうので、ちょっと緊張した方が良い」
というようなことを語っていて、かなり衝撃でした。笑
たまに「良い緊張と悪い緊張がある」なんて言われることがあるけど、本当だったんだな〜とかなり印象に残っているエピソードです。
審査員はジャガイモ!?そんなの無理じゃない?
昔これが流行っていて、大人によく言われたことがあるけど、
「審査員なんてジャガイモだと思うことだ!」って。
「よし、ジャガイモだと思おう!」と思ったけど、やはり無理でした。笑
例えば音大の入試で、ズラリと審査員の先生がいて、みんなジャガイモに見えるって、そっちの方がイメージトレーニングの達人のような‥笑
それよりも良いことをこっそり教えます(目指せチンピラ)
「よし、審査員の先生の前でピアノを弾かせていただこう」
とコレ、、オススメできないです。
実はこんな風に思うとすごく人格者みたいだけど、コレ逆にかなり緊張するんですよね。。
その反対で、
「仕方ない、、お前らに聴かせてやるよ」
とこんなくらいに思っていた方が、悪い緊張ってしなかったです。
もちろん口に出して言ったらダメです!笑
簡単に言うと、「審査員より偉くなった気分で、上から目線で演奏する」ことかなと。
正直、不思議とそこそこ効果があります。なので、興味があれば実践してみてください。
表情には出さないところがポイントです笑
巨匠のインタビューから得るのもアリ
これは勝手な予想で、勘なのだけど、ツィメルマンとバレンボイムは演奏を聴く限り、ものすごくデリケートな方なんじゃかと思うんですよね。
そして「緊張」というものを、うまく克服してきた達人でもあると思っています。
この2人の演奏を聴いていると、音楽にとにかく集中することで「緊張という感情を忘れた」
という風に感じるんですよね。(わりと勝手に語ってます…違う可能性アリ)
とはいえ巨匠のインタビューを聞くことも、緊張の克服の役に立つとも思っています。
「音符ではなく音楽を!現代の世界的なピアニストとの対話」などの名著を読んで、緊張の克服の研究をしてみるのも良いかと思います。
ピアノで緊張してしまう方に朗報です…
お笑い芸人さんの中では、
「緊張しない人間は、一流になれない」なんて言葉があるそうですね。松本人志さんが何かの番組で語ってました。
そう考えると、ピアノの緊張は悪いだけではないのかもです。なので、もしピアノの本番で緊張しそうになったら、
「私あがり症でダメだな〜」ではなくて「私、才能あるんだな〜」
くらいに思うと良いと思います。
超プラス思考でいきましょう。笑
それでは終わりです。1ミリでも役に立ったら幸いです。