こんにちは!

弾ける基準が知りたいです
こういった方のお役に立てる記事になっています。
本記事の信頼性
実際に自分で演奏してみた体感と、指導をさせていただいた経験の両方から解説しています。
本記事では
- 有名な作品との難易度の比較
- ラ・カンパネラ の難しいポイント
- 意外と簡単なポイント
- 使うべき楽譜
の4点に絞って解説しています。
またラ・カンパネラの意味については、こちらの記事で詳しく解説しました。
ではさっそく。
目次
【ピアノ】リスト作曲「ラ・カンパネラ」難易度はどれくらい?
チェルニーの練習曲より難しい
「当たり前じゃん!」と言われてしまいそうだけど、小学生でも憧れる方が多いので、一応はじめに比較してみました。
結論、「うん、チェルニーの練習曲はどれも簡単!」
って思えるくらいじゃないと、ラ・カンパネラを演奏するのはかなりきついですね。
ショパンの練習曲と難易度を比較
よく比較されるけど、
- ショパン→完成度高く演奏するのは難しい
- リスト→なんとかなりやすい
だと思います。
ショパンの練習曲だとop10-1,2は、ショパンコンクールでもノーミスで演奏する人がほとんどいないほどの難曲。
そういう難しさと比較したら、まだ難易度は低いと言えそうです。
ラフマニノフの練習曲と比較
ラフマニノフには「音の絵」と呼ばれる難易度の高い練習曲があるけど、
比較してみると、
- ラフマニノフ→パワーが必要
- リスト→指の素早さが必要
と難しさの方向性が違う印象です。
どちらが難しいとは、言えないけど、手が小さい方にはカンパネラの方が簡単。
そして手の大きい男性とかだと、ラフマニノフの方がはるかに簡単に感じられるはず。
英雄ポロネーズと難易度を比較
有名な作品として「英雄ポロネーズとどっちが難しい?」
とたまに聞かれるので比較してみますね。
- 英雄ポロネーズ→パワーが必要、曲の構成感も重要
- ラ・カンパネラ→敏捷性はこちらの方が難しい
こんな違いが。
英雄ポロネーズも、非常に難曲だけど、基本的なテクニックは簡単かと思います。
ただ、名前からも分かるとおり、かなりパワーが必要な曲でもあるので、その難易度の体感は人によるはず。
ラ・カンパネラのどこが難しい?【結論:2つ】
ちょっと難しいポイントを。
この2つのポイントが「いや、意外といけるかも!」
と思ったら、ぜひ挑戦してみてください!
高度なテクニックが必要
ここで言う「高度なテクニック」とは、素早く指を動かすテクニック。
この指を速く動かさなくてはいけないことについては、ピアノ作品の中でも間違いなくトップクラスですね。
跳躍もまた難しい
中間部に「跳躍」が登場するけど、「ここが一番難しい!」
という方も。
右手と左手が、離れる方向に跳躍するので、そのあたりは難しいポイント。
ラ・カンパネラは意外と簡単!?その理由は?
「いや、ラ・カンパネラってそこまで難しくないよね?」
みたいな話もあるので、まとめてみると、
曲は長い曲ではない
曲自体は約5分。
例えばベートーヴェンのピアノソナタ を「全楽章」演奏すると30分とかかかるものもありますよね?
こういう作品って、テクニック以上の難しさがあるもの。
テクニック以上の難しさがないかと言われたら、もちろんそんなこともないけど、
大規模な作品に比べたら、挑戦しやすいことは確かかと。
小学生でも弾ける??
「え、無理でしょ!」
と思われるかもですが、僕はすごくうまく演奏しているのを聴いたことがあります。
というのも、僕のところに習いに来てくれている女の子が6年生の時に
「カンパネラ弾きたい」と。
「さすがにまだ無理じゃない?」
と言ったけど、結局かなりうまく演奏してしまったんですよね。
「好きこそものの上手なれ」というけど、気に入った曲って実力以上を発揮できるかもです。
さらにいうと、パワーに関しては、ラフマニノフの練習曲や英雄ポロネーズに比べたらかなり少なくても大丈夫。
その女の子のピアノの才能がすごいのは確かだけど、
とはいえ、小学生でも挑戦が不可能ということでもないのはポイントですね。
リスト作曲「ラ・カンパネラ」楽譜はどれを使う?
「あ、私も挑戦したら意外と弾けるかも!」
と思ったら、さっそく取り組んでみてください!
悩んでいても始まらないですし、もし好きな曲なら実力以上の成果が出るはず。
楽譜はムジカ・ブダペスト版の一択
有名作品ゆえにたくさんの楽譜が出回っていますね。
こっそり言うと「かなりいい加減な楽譜もたくさん出版されているな〜」と。
ブダペストというのは、ハンガリーの首都で、リストの生まれ故郷でもあります。
そしてブダペストにはリスト音楽院というものあって、とにかく信頼性は抜群。
価格も安く手に入るので、比較の余地はないと思ってます。
そして元々の作品名は「パガニーニの名による大練習曲」。
これの第3番なので、この作品集を買えばOKです。
リスト作曲「パガニーニの名による大練習曲」の楽譜
まとめ:【ピアノ】リスト作曲「ラ・カンパネラ」難易度は?
ではまとめつつ終わりにします!
- チェルニーより間違いなく難しい
- ショパンの練習曲より簡単な場合もある
- ラフマニノフの音の絵よりパワーは少なくてOK!
- 英雄ポロネーズよりパワーが少なくてOK!
- 難しさは、敏捷性と跳躍
- 楽譜を買うならブダペスト版の一択
以上です。
間違いなく、難曲ではありますが、名曲でもありますので、ゼヒトライしてみてください。
それでは終わります!
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