こんにちは。
ピアノの超有名曲ベートーヴェン作曲の「エリーゼのために」の解説記事です。
よく聞かれる難易度について結論を言ってしまうと、
「弾くのはカンタンだけど、うまく弾くのはものすごく難しい‥」
です。
それでは、巨匠の名演奏をご紹介しつつ、楽譜の選び方をご紹介しつつ具体的に解説していきます!
エリーゼのためにを解説「エリーゼは女性の名前?」
テレーぜ・マルファッティ
ベートーヴェンって悪筆、つまり字が汚かったので「テレーぜ」が「エリーゼ」になって伝わってしまったのが、有力な節です。
といっても、「テレーゼさん」の書棚からこの「エリーゼのために」の楽譜が発見されたと言われているから、ほぼ間違いないと思います。
ベートーヴェンは生涯、独身だったことは有名で、このテレーぜさんが恋人であったかは不明だけど、ベートーヴェンが愛した女性であったことは事実なようです。
ピアノ・ソナタ第24番「テレーぜ」
ちなみにベートーヴェンのピアノ ソナタの第24番は「テレーぜ」と呼ばれています。
ベートーヴェンは全部で32曲のピアノソナタを書いたのだけど、その中の24番。
一つ前の23番には、「熱情」というものすごく有名な曲があるけど、その熱情を作曲してからしばらくピアノソナタの作曲を休み、それからこのテレーぜソナタを作曲しています。
それゆえに、このピアノソナタはものすごい革新的。個人的にはベートーヴェンの実験的な作品だと思っています。
そして愛する女性「テレーぜ」の名前をつけたことからもわかるとおり、1楽章は特にロマンチックな曲。
もしこのテレーゼソナタを聴くなら、バレンボイムが圧倒的にオススメ。
エリーゼのためにの難易度
次に「エリーゼのために難易度ってどれくらい?」
ってこれは、よくいただくご質問なので、ちょっと詳しくお答えしておきます。
小学生の発表会の定番曲
子供の頃ドラえもんを結構見てたけど、その時しずかちゃんも「エリーゼのために」を弾いてましたね。
小学生のピアノの発表会=エリーゼのためにって感じが日本にはあります。
それゆえにただ弾くだけなら、バイエルを卒業したあたり弾けます。
ブルクミュラーよりちょっと難しいくらいに思いますね。
うまく弾くのはすごい難しい!
とはいえ、うまく弾くのはものすごく難しいです。
テクニック的には、ブルクミュラー程度で大丈夫だけど、音楽的には先ほどのテレーぜソナタを演奏するくらいのレベルに匹敵します。
テレーぜソナタを演奏するのって、おそらく専門的にピアノを勉強してみようって思うくらいでないと難しいので、本当にそれくらい難しい‥
みんなが知っている曲だし、音も少ないし、演奏するのはかなりの自信と度胸が必要です。
そんなわけで、しつこいけどうまく弾くのはとにかく難しい‥‥。
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では数少ないエリーゼのためにの名演奏をご紹介しておきます。
「エリーゼのためにって有名な曲だから、名演奏も多いのでは?」
って思われがちだけど、全くそんなことはないです。
理由は、「演奏してもあまり面白くない」かと。笑
曲としてはもちろん魅力的だけど、この魅力ってどちらかというとBGM的な魅力。
それゆえに日本語で「エリーゼのために」ってYouTube検索をしても名演は見つからないです。
イーヴォ・ポゴレリチ
天才ポゴレリチによるエリーゼのために。
ヴィルヘルム・ケンプ
もう一つは、ベートーヴェン弾きの巨匠として有名なヴィルヘルムケンプの演奏。
この巨匠がエリーゼのためにの録音を残しているのは、割と驚きです。
全くこの二人の演奏は違うので、聴き比べると面白い!
(YouTubeで聴けなくなってしまいました…)
【無料あり】エリーゼのためにのオススメ楽譜
1番安く手に入るのは、ヤマハ「ぷりんと楽譜」。
趣味で「エリーゼのために」に挑戦するなら、検討する価値が高いと思います。
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ではそのほかもいろいろと。
「エリーゼのために」のピース
これは、使っている人が一番多い楽譜ですね。
見やすさ、使いやすさ、持ち運びやすさでとにかく人気がありますね。
一つデメリットを言うとすれば、一曲だけしか入っていないので、たくさんの曲を練習したい方にとって決してコストパフォーマンスが良くないということ。
とはいえ、もし迷ったらこの全音楽出版のピースで大丈夫です。
500円ほどで購入できます。
コスパが良いのはコレ
こちらのピアノ名曲150選でしたら、1320円の価格でたくさんの曲が入っているのでコスパは良いです。
そんなわけで、基本的に小学生とかでしたらこの楽譜をオススメしています。
メリットとしては「使いやすい、見やすい、コスパ良い」と言った感じ。
そして気になるデメリットとしては、もし他の曲を演奏しないのなら「重たい&コスパ悪い」です。
なので、他に演奏したい曲があるか調べつつ購入を検討してみるのがオススメです。
プロフェッショナルならコレ
全音楽出版のピースより200円ほど高いけど、もし将来本格的にピアノをやってみたいならこっちのヘンレ版の方が断然オススメです。
理由としては、楽譜の高級感、楽譜の信頼度、原典版であることと、どれをとっても最高に優秀な楽譜です。
この楽譜の見た目と品格が、やる気を高めてくれるということも個人的にはすごく感じます。
それゆえ、オススメ楽譜!
それでは終わりです。