本記事では、
- ピアノ曲「タランテラ」の解説
- たくさんある「タランテラ」のまとめ
- タランテラの難易度
- タランテラの名演奏
これらをまとめました。
タランテラは、気楽に楽しく聴けるor演奏できるところが、1番の魅力と思ってます。
まずは「タランテラ」の解説から!
ピアノ曲「タランテラ」の解説
- 南イタリアの舞曲
- 8分の6拍子で、テンポが速い
- タランチュラに噛まれた時の治療の踊り
- グループでの踊り(カップルもしくは女性同士)
- 「タラント」という街の名前に由来
- 19世紀に演奏会用の作品として人気に!
タランテラの2つの説
- タランチュラの毒を抜くために踊った
- タランチュラ毒で苦しんで様子が踊ったように見えた
2番は、さすがに残酷なので「1番」であって欲しいな…と思います。笑
タランテラは、基本的にカップル、もしくは女性グループの踊りということを考えると、1番が妥当かな、とも思います。
そもそもタランチュラって?【ホームアローンに登場】
映画「ホームアローン」を見たことのある方でしたら分かるかもですが、そこにも登場する毒グモのこと。
こちらは、本物が使われているとのことだけど、実際にタラチュラの毒で人が亡くなることはないそうです。
やや難しいので、詳しくはWikipideaの「タランチュラ」ページをどうぞ。
ピアノ「タランテラ」の作品
「タランテラ」たくさんの作曲家が作曲
- ブルクミュラー:25の練習曲の第20曲「タランテラ」
- ヘラー:タランテラ(全音ピースあり)
- ピエツォンカ:タランテラ
- ギロック:タランテラ(こどものためのアルバムに収録)
- バスティン:タランテラ
- プロコフィエフ:タランテラop65-4
- モシュコフスキー:タランテラOp.77 Nr.6
- シューベルト:ピアノソナタ第19番 第4楽章
- ドビュッシー:舞曲スティリー風タランテラ(ラヴェルによる編曲もあり)
- サンサーンス:ピアノ協奏曲第2番 第3楽章
- ショパン:タランテラ作品43
- リスト: 巡礼の年 第2年への追加「ヴェネツィアとナポリ」から 3.タランテラ
- ラフマニノフ:組曲第2番作品17(2台ピアノ)
おまけ:ピアノ以外の「タランテラ」作品
- ロッシーニ:歌曲集「音楽の夜会」第8曲「踊り-ナポリのタランテラ」
- シューベルト:弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」第4楽章「プレスト」
- チャイコフスキー:バレエ「くるみ割り人形」グラン・パ・ド・ドゥ第2曲、管弦楽曲「イタリア奇想曲」第3部「プレスト」第5部「プレスト」
- ストラヴィンスキー:バレエ音楽「プルチネルラ」
- ボッテジーニ:タランテラ イ短調(コントラバスとピアノ)
ちなみにショパンがタランテラを作曲した時に、最終的な拍子を決めたのは、ロッシーニの作品を参考にしてると言われています。
ピアノ「タランテラ」の難易度
子供向けのタランテラ
- ブルクミュラー:初級
- ヘラー:初級
- ピエツォンカ:初級
- ギロック:初級
- バスティン:初級
- プロコフィエフ:中級
すべてに共通してるのが、初心者の方でも演奏可能だけど、うまく演奏するのは難しいということ。(タランテラはもともとテンポが速い舞曲なので)
プロコフィエフだけは、子供向けの作品だけど、譜読みの難しさから中級かな?と思います。
これ以外のタランテラは、すべて演奏会用の作品で、芸術作品です。
コンクールで「タランテラ」を弾くのは?
子供さんのコンクールで「タランテラ」を演奏する場合は、課題曲であることが多いので省略。
結論、リストのタランテラは、たくさんの方がコンクールで演奏しているし、入賞されている方が多い印象です。
とはいえ18歳以上の大人のコンクールの場合、メフィストワルツやダンテを読んでの方が評価が高い印象…。
他のリストの難曲に比べると、少しだけ譜読みが優しいので、もし中学生〜高校生くらいで「リストのタランテラ」を弾けたら、すごくコンクールでも高く評価されると思います。
YouTubeで「リスト タランテラ」と検索しても、F級(高校生くらい)で入賞した方の演奏が見つかります。
その他のタランテラは?
ショパンのタランテラは、コンクールでほぼ演奏されないものの、2010年のショパンコンクールで、ダニール・トリフォノフが3次予選で演奏しています。
かなり珍しいですね…。
とはいえ、2021年のショパンコンクールでもブルース・リウさんが珍しい変奏曲(ラ・チ・タレム変奏曲)を3次予選に弾いて、高い評価を得ましたので、これから演奏する人は増えるかもです。
» ダニール・トリフォノフの演奏するショパンの「タランテラ」
ピアノ「タランテラ」の名演奏
YouTubeでサクッと見つかった名演奏が4つ。
AmazonMusicを使っている方なら、いくつか巨匠による歴史的な名演が見つかります。
不思議だけど、ドビュッシーのタランテラは、名曲なのに演奏する人が少ないなと。(楽譜も手に入りにくい)
日本人の伝説的なピアニストである、安川加寿子先生が名演を残していますね。
それではサクッと終わります!
演奏&視聴してみてください!