こんにちは。
本記事はこういった方のお役に立てる記事になっています。
バッハの有名な作品、おすすめな曲、おすすめな演奏の順番に構成されています。
また、最後に練習する順番についても解説しました。
それではさっそく!
バッハのこれだけは聴きたい!おすすめピアノ曲
バッハの有名なピアノ作品
すみません、最初から余談だけど、バッハは「ピアノ曲」は作曲してないです‥
理由は、まだピアノがこの世になかったから。
なので、バッハが作曲した曲は厳密には「チェンバロ、クラヴィコード、オルガン」で演奏することを想定して作曲しています。
もちろんこの3つの楽器は、ピアノの前身になった楽器なのでピアノで演奏することが可能です。
なので、この記事では「バッハの曲」ということでご紹介します!
これだけ知っておけばOK!バッハの有名ピアノ作品
- イタリア協奏曲
- パルティータ
- フランス組曲
- イギリス組曲
- 平均律
- インベンション
- シンフォニア
- 半音階的幻想曲とフーガ
- ゴールドベルク変奏曲
この他には、演奏頻度が低いけど、協奏曲やソナタ、トッカータ、など。
あとは、もともとピアノ曲ではないけど「主よ、人の望みの喜びよ」のマイラヘスが編曲したものや、ブゾーニがヴァイオリン作品を編曲したシャコンヌなんかは有名ですね。
これを全部聴こうと思ったら、普通に10時間を超えるかと思います。笑
なので、抜粋しておすすめなピアノ曲をご紹介いたします。
全て、個人的な独断と偏見のかたまりだけなのでご了承ください!笑
バッハのおすすめピアノ曲7選
ご紹介の前に…CDでも買えるけど Amazonの「Music Unlimited」でしたらすべて聴くことが可能です。
30日間は、無料ですので検討してみる価値は高いと思います。
詳しくは下記をどうぞ。
-
Amazon「Music Unlimited」クラシック音楽を聴いた感想
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よりすぐりのピアノ曲を7つ。
この7つを聴いただけで、「あ〜バッハのピアノ曲ね」
みたいな感じになるかと思います。笑
その1:イタリア協奏曲「聴きやすい!」
この曲は、バッハのピアノ曲の中では、メロディーラインがしっかりしていてとにかく聴きやすいです。
現代のポップスとかにも通じるところがあるな〜と思ったりもします。
というか、バッハってポップスの作曲家にも影響を与えているんですよね。
さすが「音楽の父」なんて呼ばれるだけの事はありますね!
聴くならオススメはアンドラーシュ・シフとブーニンかな。
その2:フランス組曲第5番「美しい!」
このフランス組曲の第5番はとにかく美しい曲。
そして、演奏もしやすいので小学生でもたまに演奏している人がいますね。
僕も小学生の時に演奏しました。
インベンションとかシンフォニアって子供さんにちょっと嫌われやすい印象があるけど、多分この「フランス組曲が嫌い」って人は少ないかと思います。
聴くならオススメはアンドラーシュ・シフ
その3:パルティータ第1番「リパッティの名演がすごい!」
この作品は、センチメンタルではないのになぜか「心に刺さる」
とそんな曲です。
表現が難しいのだけど、はるか高い精神レベルに連れて行かれるような‥そんな感じ。
これは僕がリパッティの演奏に感銘を受けたからかもしれない‥
33歳で亡くなった、大天才が亡くなる直前にこの作品を演奏しています。
このリパッティの演奏はハッキリ言って1音目から感動します‥
ぜひ聴いていただきたい超名演。これ以上のバッハの演奏は今後出てくるのだろうか?というレベル。(もちろん個人的な意見ですよ!)
その4:イギリス組曲第2番「荘厳な作品!」
これは、演奏するのも難しいので、弾きごたえもあれば聴きごたえのある曲です。
かなり重厚な映画を見ているようなそんな印象すら受けます。
バッハの時代はヨーロッパがキリスト教全盛だったこともあって、教会みたいなところで演奏するのも似合う作品かと思います。
ちなみにバッハはたくさん宗教曲を書いていますね。
聴くなら、イーヴォ・ポゴレリチがおすすめ!
その5:半音階的幻想曲とフーガ「難曲にして超名曲!」
これは、バッハのピアノ曲の中で一番難しいんじゃないかな〜
これもイギリス組曲と同じで、ものすごく壮大な曲。
バッハの曲をBGM的に聴くのではなく、ぜひとも感動したい!
みたいな方にぴったりの曲です。
この曲を聴いて感動しない人の方が少数派なんじゃなかな〜なんて思ってしまうほどです。
演奏効果がバツグンということもあって、YouTubeで検索しても大量のコンクール動画が出てきます。
聴くなら、やっぱりコンクール動画より巨匠の演奏の方がおすすめ。
これは、名演がありすぎて絞りずらい‥
「シフ、グールド、フライシャー、ブレンデル、アラウ、ケンプなど」
YouTubeで聴く場合は、原語で検索するとたくさん出てきます。
この作品の原語。
「J.S. Bach Chromatic Fantasia and Fugue in d minor, BWV 903」
気になる方は、こちらをYouTubeにコピペしつつお使いください!
その6:ゴールドベルク変奏曲「長い‥眠くなる‥でもすごい!」
この曲は、不眠症に悩む伯爵がいて、その方のためにつくられた曲です。
それゆえとにかく長い!なんと演奏時間は、1時間ほど。
(シフは1時間10分ほど、グールドは50分ほど)
というわけで、演奏もとにかく困難‥
これが弾けただけでもピアノの名人である事は間違いないと思います。
ちなみにグールドはこの演奏でCDを出していて、空前絶後の大ヒット。
シフの演奏は「尊敬と感動」。グールドの演奏は「圧倒と凄み」を感じる演奏。
どちらも聴きたいところ。
YouTube聴く場合は、途中で広告が入ると心臓が止まりそうなので笑、プレミアムで広告を抜くか、CDで聴く方がおすすめ。
グールドの録音は、1955年版と1981年版が売られていて、どちらも名盤として有名です。
技術的な進歩とか色々考えると、無難なのは、1981年版だと思います。(村上春樹さんは、1955年版を推しています)
ゴールドベルク変奏曲(グールドのページ)
その7:平均律から1曲ご紹介「とにかく美しい‥」
平均律は、1巻と2巻からなる曲集で、ピアノの基礎になったかのような作品です。
それゆえ音高、音大では必ず課題になっていますね。
ピアノ音楽の「旧約聖書」なんて言われたりも。(ハンスフォンビューローが呼んだ)
ただピアノ曲の基礎になっただけじゃなく、とにかく音楽のレベルが高い‥
なんて呼ばれたりもしています。
とにかく作品の数と演奏時間があまりにも長いので、一つだけ選んでみます。
1巻13番 嬰ハ短調
この曲は、平均律の中でも特にシンプルなのに美しい‥
なにか飽きてしまいそうなのに、飽きない‥簡単そうなのに奥が深い‥
とそんな曲になっています。
聴くならスヴァトスラフ・リヒテルがとにかく有名な名演奏です。
練習する順番は?(ピアノを練習している人向け)
これは、バッハ演奏の権威である「アンドラーシュ・シフ」の意見を参考に。
シフの著書「静寂から音楽が生まれる」の中に書かれていたことを引用します。
完全にこの本の中から引用します。
小さな子供たちには、バッハの音楽世界の導入として、最初のピアノのレクチャーの後に、小プレリュードと<アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア曲集>が役立ちます。
それから<インヴェンション)へ進み、さらに道は、<平均律クラヴィーア曲集>へよ通じていますし、厳しさを厭わないのであれば、いつかは<ゴールドベルク変奏曲>や<フーガの技法>へも行けるでしょう。
この道と並んで、<フランス組曲>と<イギリス組曲>、パルティータやその他もっと多くの作品の奇跡に出会えます。
さらに「近道をして、若い学生がゴールドベルク変奏曲を練習するのはオススメできない」
とシフは語っています。
さらに詳しく知りたい方は、この本を読んでみることをオススメします。
かなりのボリュームで、値段も安くないけど、バッハをピアノで演奏する際の知識を得るのに、最高に素晴らしい本です。
まとめ:バッハのこれだけは聴きたい!おすすめピアノ曲
バッハの演奏家ってとにかく少ない‥
理由は、あまりにも音楽の純度が高くて、音楽が深くて難しいから。
もちろんショパンの練習曲よりテクニックは簡単。
ショパンの練習曲だったら、ある程度弾ければ色々な人から称賛していただけると思います。
でもバッハはそうはいかないですね。
なので命がけで演奏しないとバッハは演奏できない‥
今回ご紹介しているバッハのピアノ演奏は、どれも命がけで演奏していると思います。
練習や研究に当てた時間って想像しただけで、とんでもない時間になるかと。
以前、リヒテルがインタビューで
「グールドみたいに弾けるかもしれないけど、時間が足りない‥」
って語っていました。
本当に納得で、バッハのピアノ曲を極めて、満足のいくように演奏するには、人生が短すぎるな、と。笑
そんなわけで、ぜひ一つでも聴いてみていただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。