こんにちは!
こういった方のお役に立てる記事になっています。
本記事の信頼性
大人の方でピアノの初心者の方にもご指導させていただいた経験が多数あります。詳しくはプロフィールもどうぞ。
また本記事でご紹介しているものは、実際にご指導させていただいている方に、効果のあったものだけをのせてあります。
本記事の内容
- 独学が可能な理由についての解説をしています。
- 大人の方(初心者)がピアノを独学する手順についての解説をしてます
それでは早速記事に移っていきます。
【手順解説】大人の方がピアノを独学するために「初心者編」
大人の方がピアノを独学できる理由
理由は簡単で、そもそも人間の能力って限界がないなって思ってます。
例えば、いくつになっても頑張って英語を勉強したら少しずつ上達するはず。もちろん英語だけでなく、サッカーのリフティングでもスマホの使い方でも勉強したり練習したりすれば上達しますね。
ピアノもこれと同じかな、と。なので練習さえすればいくつになっても、誰でも上達できると思っています。実際に昔80代の方に7年ほどピアノのご指導をさせていただいたことがあるけど、ちゃんと上達されていました。
もしまだピアノを全くやってみたことがなくて、始めてみたいなって方は、下記の記事に練習やピアノの選び方などを含めた、ピアノの始め方について解説してます。
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【大人編】ピアノの始め方を解説【完全マニュアル】
続きを見る
【初級編】大人の方がピアノを独学するための準備
まずは、大人の方がピアノを独学するための手順についてまとめてみます。
- ピアノを手に入れる
- 音楽の記号・用語について知ることは必須
- あとは少しずつピアノの練習を開始してみる
とこういった流れになります。
では順番に解説していきます。
ピアノの選び方は?
もちろん今現在ピアノをお持ちの方は、88鍵全てある場合はそれで大丈夫です。(ピアノの鍵盤は全て合わせると88腱になります。鍵盤の数が少ないものも売られていますが、それらはおすすめできないです)
選び方としては、主に2通りです。
- 電子ピアノ
- アップライトピアノ
グランドピアノはあればもちろんいいけどそこまでは必要でないですね。
それぞれのメリット・デメリットについて解説します。
電子ピアノのメリットとデメリット
メリットとしては、音量の調節や防音を気にする必要がない、ということ。
それから調律の必要がないこともメリットです。
デメリットとしては、当然ながら実際のピアノとは音もタッチも違います。ですのである程度上達してくると進歩がしづらかったり、音に物足りなさを感じてきてしまうものです。
どの電子ピアノが良い?
一番いいのは、楽器店で実際に触らせてもらって気に入ったものを選ぶのが良いと思います。
とはいえ、そんな時間がない方や、それでもよく分からないよ、という声をよく聞くので一つおすすめをご紹介しておきます。
僕が聞かれた時は、カシオの電子ピアノをおすすめしています。
おすすめ理由としては、タッチが非常にピアノに似ていること、コストパフォーマンスに優れている点です。
「ヤマハの方が実際のピアノに似ているのでは?」と思うかもしれませんが、実際に触ってみるとカシオの方が近いな、というのが個人的な意見です。(もちろんステマとかではないのでご安心を😅)
ではカシオの電子ピアノの中でどれが良い?と思われるかもですが、とりあえず脚付きで88腱あって最安のもので大丈夫です。最初はとりわけ高性能なものでなくて十分です
僕が知り合いに電子ピアノを紹介する場合は、基本的に以下のものをご紹介しています。
アップライトピアノのメリットとデメリット
アップライトピアノのメリットとしては、もちろん電子ピアノに比べて音とタッチが良いということ。
デメリットとしては、サイレントタイプでない場合は、防音に気を使わなくてはいけないということ。
それからアップライトピアノの場合は、1年に一回くらい調律をしないと、ピアノの音程が狂ってきてしまったり、鍵盤の動きがおかしくなってきたりしてしまいます。
アップライトピアノの選び方は?
まず、新品でも中古でもどちらでも大丈夫です。ピアノの場合新品が必ずしも良いというのではなく、少し弾きこんであるピアノの方が弾きやすいということがありますので。
どちらにしても実際に楽器店で見て、弾いてみてピアノを検討してみるのが良いです。
それから、「ピアノのメーカーはどれがいいですか?」とご質問をいただくけど、結論はヤマハかカワイの2択。
他のメーカーは質が低かったり、コストが非常に高かったりしますので、どちらかを選ぶのが無難です。
電子ピアノとアップライトピアノのいいとこ取りをしたい場合は、サイレント付きのアップライトピアノがあります。
この辺りは実際に楽器店に足を運んで、ご相談されることをおすすめします。
【初級編】音楽記号・音楽用語を勉強する手順
まず、大人で方で「自分はまだピアノの初心者だな〜」という方がいらっしゃいましたら、まずは音符や記号、音楽用語を知っておいた方が良いです。
♩←「これ、なんて音符だっけ?長さはどれくらいだ?」とかだと少しきびしいです。
もちろん一つ一つ最近はgoogleで検索することもできますが、それだとけっこう逆に手間がかかります。
ですのでそういった方には普段以下の著書をおすすめしています。
「早引き音楽記号・用語辞典 斉藤純一郎監修」というものです。
こちらは、始めて音楽用語を勉強する際には、かなり優秀です。銀座のヤマハで特に人気があるので気になって購入してみました。
もともとは子供さんに紹介したら使えるかなって思ったのですが、大人の方が始めて音楽を勉強するのに最適です。
クラシックからポップスまで幅広いだけじゃなく、音楽の歴史まで少し触れています。読みやすいですし、これをパラパラと眺めるだけで十分に音楽の知識を得ることができます。
ですが、単純に音楽用語の辞書が欲しいという方には以下のものの方がおすすめです。
これは、僕が中学生の頃から愛用しているものだけど、先日これ以上のものがあるかなと銀座のヤマハで調べてみたところ見つかりませんでした。
というわけで単純に音楽の用語を調べる辞書が欲しい!という方には以下のものの方が最適です。
【初級編】練習の方法を解説
ピアノの用意ができたら次に必要なものは教材(楽譜)です。
では何をはじめに選んだらいいかといったら、とりあえずおすすめはバイエルで大丈夫です。
世の中には、本当に多数の初心者用の楽譜があるけど、バイエルほど歴史が長く信頼のおける教材はないです。そしてバイエルには一定の美しさを持っていることもおすすめできる理由です。
ですので僕も実際にピアノが初めての方には、子供さんも大人の方にもバイエルをおすすめしています。(僕も子供の頃、記憶にはありませんがバイエルからやりました)
バイエルはいろいろな出版社から出ていますが、大人の方が使うには全音楽出版社のものが一番見やすく使いやすいです。下記を参考にしてみてください。
全訳バイエルピアノ教則本 /全音楽譜出版社/フェルディナント・バイエル
バイエルのデメリットはあるの?
最近、バイエルのデメリットが取り上げられることが多いけど、それは基本的に退屈なこと。
でも初めから退屈じゃない練習曲を弾くのって、それはそれで難しい。
なので、バイエルをやりながら他の初心者用の教材をやってみると良いです。
では「バイエルと併用するにはどの教材が良い?」と聞かれてしまいそうですが、これは実際に楽器店で調べてみて、これなら弾けそうだな、というものを選ぶのがベストです。(とにかく簡単なものを選ぶのが重要です)
もし、アマゾンなどで選ぶのでしたら、「超初心者」とか「はじめて」とか書かれているものをおすすめします。
もし迷ったら「ピアノ名曲150選」という教材がおすすめです。これははじめ少し難しいとは思いますが、いわゆる名曲で初心者の方でもなんとか練習をしたら演奏できるレベルのものが多数入っている楽譜です。
これは僕が普段、習いにきていただいる方におすすめしている本で、大人も子供も使いやすくおすすめです。
またバイエルを真剣に1、2ヶ月ほど練習されたあとでしたら導入はしやすいと思います。(これが弾けるとピアノがすごく楽しいと感じるはず!)
【大人編】ピアノを独学で上達するために大切なこと
必要なことをまずはまとめてみます。
- 毎日ピアノを練習する習慣を作る(30分程度)
- 音符や記号についても勉強する
とこの2点で大丈夫です。
毎日の練習は大変かもしれませんが、やっぱり練習なしだとこれは不可能に近いです。勉強せずに英語を習得したいと言っているのと同じになってしまいます。
詳しい練習時間については、下記にのせてありますがとりあえず「毎日30分を欠かさず」と思っていただければ間違いないです。
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【ピアノ】練習時間はどれくらい必要?「レベル別の解説」
続きを見る
音符や記号の勉強については、暇な時にでも上記でご紹介した本を眺めているだけで少しずつ身についてくると思います。
そしてその本で勉強しながらバイエルとかを少しずつ練習していったら、かなりそれだけでもピアノが上達しているはず。これは本当に年齢にかかわらずです。
ぜひ挑戦してみてください!
新しいことに挑戦するのは楽しい!「ピアノ独学のメリットもあり」
最後に新しいことに挑戦するって大人になってもすごく楽しいものです。
それに、実は独学でピアノを初めてみるメリットってあるんです。
それは、全責任が自分だということ。習いに行くとつい「習いにいってるから上達しそうだな」なんて思ってしまいますからね。
正直いうと、適当に習いに行くなら真剣に独学した方がピアノって上達します。(子供さんはさすがにきびしいけど、大人の場合はある程度真剣に独学されると本当に上達が早いのです)
今までできなかったことができるようになるって本当に素晴らしい経験なのでぜひ挑戦してみてもらいたいなって思います。
この記事が、少しでも参考になりましたら幸いです。
ここから先が気になった方はぜひ中級編もご覧ください!
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【手順解説】大人の方がピアノを独学【中級編:練習の再開にも有効】
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