こんにちは。
ルービンシュタインとは?
全く知らない方のために簡単に解説すると、
20世紀を代表するピアニストで「ピアノの王様」なんて呼ばれたりも。
ショパンの演奏では定番としてものすごく有名ですね。
1982年に亡くなられているくらいだから録音は未発達で「その魅力は正直わかりにくい」
って思います。
理由としては、ホロヴィッツのような名人芸は全く使わないし、かなり高齢になってからの録音が多数だからかと。
というわけで、その魅力を探りつつ「名盤、名言、逸話」
あたりをまとめてご紹介してみようかと思います。
天才!ルービンシュタインの魅力
これはあくまでも完全に主観なのであしからず‥
特に晩年の演奏からまとめてみると
- まず音が美しい
- とにかく上質
これをちょっと深掘りすると
ルービンシュタインの音って?
どこまでもとにかく自然体。
力を使ってピアノを弾いている印象がないです‥
それから、若い頃はあったかもしれないけど、晩年の演奏を聞く限り自己顕示欲はゼロ。
といった印象です。(後ほど動画をご紹介します)
上質って?
5千円のワインじゃなくて、50万円のワインという感じ。
スミマセン50万のワイン飲んだことないけど、多分そんな感じ。笑
3万円の食器も素晴らしいけど、ルービンシュタインの演奏は美術館に飾られている国宝。
コーヒーだとブルーマウンテンが高級で有名だけど、ブルマンの特徴って特徴がないことらしいです。
「ルービンシュタインもそれに近いかな」
って思ってます。
ルービンシュタインの逸話
これだけの大天才ゆえに実は、特に「逸話」の多い方です。
というわけでいくつかご紹介してみます!
- 2歳のときに姉の弾く曲をそっくり再現
- フランクの交響的変奏曲を汽車の中で演奏して演奏
ルービンシュタインの才能をあらわす逸話としては、この2つが特に有名。
(出典:ルービンシュタイン物語)
そして、若い頃はかなりの遊び人!
「90%は女性のことを考えていた」
だそうです。笑
それゆえ、若い頃はほとんど練習をしないで演奏をしていたそうで、
ミスの多さがハンパではなかったんだとか。
「45歳で結婚してから、ちゃんとピアノに取り組んだ」
みたいなこともルービンシュタインは語っています。
ルービンシュタインは名言も残してる
ルービンシュタインといえば、人生の達人としても有名。
その理由としては、
「私ほど幸せな人はいるだろうか?」とか
「私は人生で好きなことしかしていない」
という発言をしているため。
すごいのは、それでも若い頃になんと自殺未遂まで起こしているんです。
さらに晩年の10年は、目がほとんど見えていなかったそうです。
それにもかかわらず、上記のようなことを発言しているから本当にすごいです。
ではルービンシュタインのちょっとかっこいい言葉を引用して‥
I have found that if you love life, life will love you back." -Arthur Rubinstein
自分が人生を愛すれば、人生も愛し返してくれるものだよ。
では次にルービンシュタインの有名な名盤を。
ルービンシュタインの名盤って何?
というわけで、ルービンシュタインの名盤はほぼ晩年です。
ご紹介の前に…CDでも買えるけど Amazon Music Unlimitedでしたらすべてのルービンシュタインの演奏を聴くことが可能です。
30日間は、無料で解約も自由ですので検討してみる価値は高いと思います。
詳しくは下記をどうぞ。
-
Amazon「Music Unlimited」クラシック音楽を聴いた感想
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ショパン:英雄ポロネーズ
こちらは、特に有名です。
1950年代の録音なのに、実は映像がたくさん残っているんです。
いまだに、英雄ポロネーズを演奏する全ての人に影響を与えている演奏です。
ショパン:ノクターン全集
こちらは、CDの歴史的な名盤として有名です。
ルービンシュタインの名盤としてももちろん一番有名なものです。
この録音を担当した技術者の話を引用すると、
「ルービンシュタインがあまりにも素晴らしいので、仕事のことは完全に忘れてしまった」
だそうです。
僕自身、高校生の頃たまたま図書館で見つけて「なんて素晴らしいんだ」
と感動したのを覚えています。
最近、図書館には行かないからわからないけど、昔はどこの図書館にも置いてあるな。笑
って思ってました。
それくらい超有名録音です。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第5番「皇帝」
「ピアノの皇帝」が皇帝を演奏しているって感じ。
天才バレンボイムとの共演が有名です。
写真が小さいけど、右が若き日のバレンボイム。
天才と天才の共演で、これはあまりにも素晴らしすぎる演奏。
神がかった演奏とは、こういう演奏をいうのですね…。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」&第4番/CD/SICC-30364
ヴィラ・ロボス
ルービンシュタイン、晩年にもわずかにテクニカルな録音も残してます。
これ、81歳の時の演奏ですよ
信じられますか‥?
テクニックも暗譜の能力もまったく衰えなんて感じないけど‥笑
シューマン:謝肉祭
最後に‥
一番最初に、ルービンシュタインの演奏って50万円のワインとか国宝の食器とかって書いたけど、
それを一番感じされるのは、このシューマンの謝肉祭だと思ってます。
この演奏ってどこにもエゴが感じられない‥
ちょっと神がかっている‥って思います。
ぜひ一つでも聴いてみてください!
下記は、同じく大ピアニストリヒテルの記事。比較にどうぞ!
-
スヴャトスラフ・リヒテルの名盤!【結論:平均律&ロシア作品&シューベルト】
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