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ベートーヴェンのピアノソナタ【難易度・一覧・人気作品・最高傑作のまとめ】

こんにちは。

本記事は、

  • ベートーヴェンのピアノソナタ一覧
  • 難易度
  • 人気作品
  • 最高傑作
  • コンクールで演奏するなら…

の5つにしぼって、わかりやすく簡単にまとめた記事です。

練習前や、演奏を聴く前の参考になれば幸いです!

 

ベートーヴェン ピアノソナタ「難易度と一覧」

 

参考文献は、ベートーヴェンのピアノソナタ集「ヘンレ版」と「ペータースアラウ版」です。

 

ポイント

  • 作曲年代については、このように作品の冒頭に「1796/98」と書かれてあるものを参考にしています。(「ヘンレ版」)
  • 難易度については「主観」ゆえ、完ぺきにはできないので「自分で全部弾いてみて」「他の方の意見」などなどを参考に「5段階」にしてあります
  • タイトルはベートーヴェン自身が付けたものは「悲愴」のみ(「告別」も含むという意見もある)

 

前期のピアノソナタ作品(1794年〜1800年)

ベートーヴェンが24歳〜30歳までにつくった作品です。(第1〜11番、19,20番)

難易度 作曲年代 タイトル
第1番 1795
第2番 1795
第3番 1795
第4番 1796-97
第5番 1798
第6番 1796-98
第7番 1796-98
第8番 1799-99 「悲愴」
第9番 1798-99
第10番 1798-99
第11番 1799-1800
第19番 1795-98
第20番 1795-96

 

中期のピアノソナタ作品(1801〜1814年)

ベートーヴェンが31歳〜44歳の間につくられた作品です。

難易度 作曲年代 タイトル
第12番 1800-01 「葬送」
第13番 1800-01
第14番 1801 「月光」
第15番 1801 「田園」
第16番 1801-1802
第17番 1801-1802 「テンペスト」
第18番 1801-1802 「狩」
第21番 1803-04 「ワルトシュタイン」
第22番 1804
第23番 1804-05 「熱情」
第24番 1809 「テレーゼ」
第25番 1809 「かっこう」
第26番 1809-1810 「告別」
第27番 1814

 

 

後期のピアノソナタ作品(1815〜1822年)

ベートーヴェンが45歳から52歳までの作品。(ベートーヴェンは57歳で亡くなっています)

難易度 作曲年代 タイトル
第28番 1816 「ドロテアチェチーリア」
第29番 1817-1818 「ハンマークラヴィーア」
第30番 1820
第31番 1821
第32番 1821-22

 

ベートーヴェンのピアノソナタ【3つのQ&A】

1. ピアノソナタの最高傑作は?

一般的に言われていることをまとめると、

  • 最高傑作:第29番「ハンマークラヴィーア」
  • 中期の傑作:第23番「熱情」
  • 初期の傑作:第8番「悲愴」

ベートーヴェンの特徴として「すべてが傑作」であることは間違いないけど、目安としてはこんな感じですね。

ちなみにかつてウィーンフィルなどで活躍した大指揮者フルトヴェングラーは「27番」と答えています。

 

2. 人気ランキングは?

音楽の友社のランキングの中から「ピアノ曲」にしぼってランキングにすると下記の通り。

  1. 第8番「悲愴」
  2. 第14番「月光」
  3. 第23番「熱情」
  4. 第31番
  5. 第32番
  6. 第21番「ワルトシュタイン」
  7. 第29番「ハンマークラヴィーア」
  8. 第17番「テンペスト」

有名な3大ソナタの後に後期のソナタがランクインされているのは、面白いですね。

ちなみに「悲愴」は特に女性からの人気が高いようです…。

そして男性人気が高いのが「32番」。

なぜかは謎だけど、面白い結果でした!

 

3. ピアノコンクールで演奏されやすいものは?

印象的なものをYouTubeで探ってみました。(リンク先はコンクールでの映像です)

一般的には中期以降の作品が演奏されやすいのは確かですね。

新藤美優さんが、難易度の低い5番をピティナの特級で演奏しているのは、かなり珍しいと思います。

逆に、この作品で評価されるのはすごいことですね。

それでは終わりです!

ベートーヴェンの楽譜の選び方は、下記にまとめてあります。

ベートーヴェンのピアノソナタでおすすめの楽譜【月光/悲愴/熱情など】

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