こんにちは。
ここで言う「ラ・カンパネラ」とはもちろんあのリストの作曲した、ピアノの名曲のこと。
題名にも書いた通り、日本語での意味は「鐘」です。
という方は、下記もサクッと目を通してみてください。
いろいろ知っていると、さらに「ラ・カンパネラ」を聴くのが楽しくなるかもです。
ではさっそく。
ラ・カンパネラの意味は「鐘」:詳しく解説
どんな「鐘」なの?
カンパネラ(Campanella)はイタリア語で比較的小さな「鐘」もしくは「つり鐘」というもの。
日本語では正確にはカンパネッラという感じの発音です。
ちなみに大きい鐘はCampana(カンパーナ)。
Campanella(カンパネッラ)の最後の「-ella」は小さいという意味。
音楽用語のアレグロとアレグレット、アンダンテとアンダンティーノの違いみたいな感じです。
カンパネラの語源は古代ギリシャ語
古代ギリシャ語で「折り曲げる」を意味する「καμπάνα(カパーナ)」が語源になっているようです。
金属を折り曲げて「鐘」を作っていたので、これがカンパネラへと変わっていった感じ。
ヨーロッパの教会で時間を知らせていた
例えば7時なら「7回」鳴らすとか、10時なったら「10回」鳴らすとかそんな感じ。
例えば上記のオーストリア、ウィーンの中心シュテファン寺院でも町中に聞こえるように「鐘」がなったりしていますね。
とはいえこの「鐘」のイメージはカンパーナ。
同じ教会と言っても、
こんな感じとか、または、、
こんな感じの小さな「鐘」もしくはベルに近いです。
ラ・カンパネラの意味【聴くのが楽しくなる話】
リストが作曲したわけではない!?
もともとは原曲はヴァイオリンの鬼才ニコロ・パガニーニによって作曲されました。
具体的には、ヴァイオリン協奏曲「第2番」第3楽章のロンド「ラ・カンパネラ」です。
これをリストがピアノ用に編曲したわけです。
練習曲それともコンサート用の曲?
ちなみにリスト作曲の「ラ・カンパネラ」の正式名称は「パガニーニの名による大練習曲」から第3番。
パガニーニのヴァイオリンのテクニックをもって、ショパンの練習曲以上のピアノ練習曲をつくろうとしたわけです。
コンサート用の練習曲
チェルニーとかハノンはピアノの上達のための練習曲をつくったけど、「ラ・カンパネラ」はもちろんコンサート用。
ショパンは練習曲を芸術作品にしたけど、リストも同じく…というかテクニックを誇示する…という面もあったと思います。笑
「ラ・カンパネラ(鐘)」をさらに「鐘」に近づけたリスト
聴いてみるわかるけど、パガニーニの「ラ・カンパネラ」よりリストの「ラ・カンパネラ」の方がより「鐘」のイメージに近いです。
理由としては、ピアノの高音の部分をとにかく多用しているため。
編曲した際に、より「鐘」のイメージに近づけようとしたのは、間違いないですね。
「ラ・カンパネラ(鐘)」聴き比べは楽しい
もし聴くなら
- パガニーニの「ラ・カンパネラ」を聴く
- リストの「ラ・カンパネラ」を3人ほど聴いてみる
こんな感じがベストかと思います。
聴き比べると「あ〜音楽の解釈によってこんなに違うんだ!」
ということがわかるから。
これをやってみると楽しいので、ぜひやってみてください。
オススメの演奏については、また後日リライトするかもです…。笑
まとめ:ラ・カンパネラの意味は「鐘」
まとめると、
- ラ・カンパネラの意味は「小さな鐘」
- 古代ギリシャ語の「καμπάνα(カパーナ)」が語源
- ヨーロッパでは「鐘」の文化が根付いてる(教会など)
- もともと作曲したのはパガニーニ
- リストは「鐘」のイメージに近づけている
以上です。
ちなみに本記事内に登場する写真は、すベてこの「ラ・カンパネラ(鐘)」の画像になっています。
ぜひ参考にしつつ「ラ・カンパネラ」を聴いてみてください!
終わりです。
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