ドビュッシーの名作「ベルガマスク組曲」についてまとめました。
本記事は、
- ベルガマスク組曲の解説
- ベルガマスク組曲の難易度(中級〜上級レベル。詳しくは記事で!)
- ベルガマスク組曲のオススメ演奏
- ドビュッシーのオススメ楽譜
の4つの解説です。
ベルガマスク組曲についてサクッと解説
こちらはイタリアの都市「ベルガモ」の写真です!
- ベルガモの踊り(ベルガモはイタリアの都市)
- メロディーと和声進行に特徴あり(やや専門的だけど「I–IV–V–I」)
- 「マナーが非常に野暮である人の、不器用で素朴なダンス」とも言われています
ちなみにこの「I–IV–V–I」進行は、「優しい雰囲気」の進行です。
まとめると「優しくて、ふざけた曲」のイメージでもありますね。
ベルガマスク組曲の難易度「月の光など」
初心者の方が弾けるレベルではないです。
しかし高度なテクニックが必要かというと、そんなこともないです。
結論「中級レベル~上級レベル」で間違いないかと。
オススメ楽譜である、こちらの「ピアノ名曲150選 」の中でも「上級」に月の光も収録されています。
目安として「チェルニー40番以上」となっているけど、たしかにこれくらいのレベルだと思います。
ドビュッシー作品と難易度の比較
そのほかのドビュッシー作品と「難易度」の比較をしました。参考までにどうぞ。
- 2つのアラベスク<ベルガマスク組曲
- 夢<ベルガマスク組曲
- ピアノのために=ベルガマスク組曲
- ベルガマスク組曲<喜びの島
- ベルガマスク組曲<版画
- ベルガマスク組曲<練習曲
これくらいのイメージで、大きく外れていないはず。
練習曲とベルガマスク組曲を比較
目安としてどうぞ。
- チェルニー30番が難しい→難しいと感じる
- チェルニー40番が弾ける→弾ける
- ショパンの練習曲が弾ける→簡単に感じる
こんなイメージ。
その他の有名作品と比較
ドビュッシー以外の有名ピアノ作品と「難易度」を比較しました。
- トルコ行進曲<ベルガマスク組曲
- トロイメライ<ベルガマスク組曲
- 子犬のワルツ<ベルガマスク組曲
- 愛の夢=ベルガマスク組曲
- 水の戯れ>ベルガマスク組曲
- 革命のエチュード>ベルガマスク組曲
「簡単ではないけど、難曲ではない」という感じですね。
「ベルガマスク組曲」聴くべき4つの名演奏「難易度は下がる」
「名演奏を聴く」=イメージ化されて「難易度が下がる」ということは、よく聞く話ですね。ボク自身、よく経験します。
YouTubeで聴けそうなものは、リンクを貼っています。(著作権的にNGなものはリンクなしです)
すべて問題なく聴けるのはAmazonの「Music Unlimited」が初月無料でオススメです。(解説記事はこちら)
サンソン・フランソワ
サンソン・フランソワは、フランスの伝説的な名ピアニストです。
フランス作品を世界で最もうまく演奏した一人で、もちろんベルガマスク組曲の録音も行っています。
センス抜群で、間違いなく最初に聴きたいピアニストです。
デメリットとして、巨匠にありがちなクセも強いので、コンクールなどの参考にはしにくいかもしれませんね。
チョソンジン
フランソワかつての名人とすると、現代のフランス作品の名人はチョソンジンかと思います。
2015年にショパンコンクールで優勝したあと、フランスに留学し、フランス作品でも素晴らしい録音を多数残しています。
すごいところは、正統派でありながら緻密でセンスが抜群なところ。
「現代の最高レベル」という意味で、聴く価値は高いです。
ミシェル・ベロフ
ミシェルベロフは、いうまでもなくフランスの名手で、先ほどのチョソンジンの先生でもあります。
チョソンジンさんが憧れて「留学しよう!」と思うくらいだから、当たり前のように最高の演奏家。
さすがに純粋なフランス人の名手が演奏するフランス作品とあって、パリの街並みが思い浮かぶような演奏です。
やや硬質な音色がまた魅力的です。
安川加寿子
日本の伝説的な名手である安川加寿子先生も、この「ベルガマスク組曲」の録音を残しています。
チャーミングで力強く、そしてセンス抜群なイメージ。
また「ベルガマスク組曲」を肯定した「安川版」と呼ばれる楽譜は、半世紀ほどたっても高く評価されている素晴らしい楽譜です。
安川先生は別記事【「蘇る、安川加寿子のことば」のレビュー】の中で語っています。
- 安川加寿子:ベルガマスク組曲(Amazon「Music Unlimited」で聴けます)
- 安川加寿子:ベルガマスク組曲(YouTube)※リンク切れの可能性あり
ベルガマスク組曲のオススメ楽譜
サクッとまとめると、
詳しくは下記でまとめています!
-
【比較】ドビュッシ-のおすすめ楽譜はどれ?【アラベスク、月の光など】
続きを見る
-
【偉大】蘇る、安川加寿子のことばをレビュー【解説あり】
続きを見る