こんにちは。
こういった方のお役に立てる記事になっています。
本記事の内容
- こどもさんにオススメのピアノコンクール
- ピアノコンクールで良い結果を残す方法
- 「そもそも受ける意味あるのかな?」の疑問にお答えしてます
また参考文献として「日本の世界の音楽コンクール全ガイド2024」を参考にしています。
子供のピアノコンクールを5つ【レベルと特徴のまとめ】
その1:全日本学生音楽コンクール
日本で最も歴史のある子供さん向けのコンクールです。有名な日本音楽コンクールの子供版といった感じです。
それゆえに最もレベルが高く、課題曲も難易度が高いのでかなりの覚悟が必要なところ。
参加できるのは、小学校4年生〜で小学生部門、中学生部門、高校生部門に分かれています。
もし専門的にピアノをやってみたいのなら挑戦してみるのがおすすめです!
全日本学生音楽コンクールのまとめ
- 難易度:
- 開催時期:9月〜11月
- 課題曲発表:4月
- 申込期間:7月(申込できる期間がすごく短いので注意です!)
その2:ピティナピアノコンペティション
こちらは、子供さんが受けるコンクールでは最も規模の大きいコンクールです。
課題曲の難易度は低く、参加へのハードルは低く設定されている印象です。(しかし全国大会のレベルはとても高い!)
デメリットとしては、あまりにも規模が大きいので、会場も審査員もたくさんいらして「予選での公平な審査は難しいかも‥」というのが正直なところ。
良いところは、4時代(バロック、古典、ロマン派、近現代)の作品をバランス良く取り組めることです。
また全国大会で入賞するとYoutubeでアップされるので、その演奏を見ることも可能なのもいいですね。
ピティナ・ピアノコンペティションのまとめ
- 難易度:〜
- 開催時期:6月〜8月
- 課題曲発表:3月
- 申込期間:4月
その3:ショパンコンクールinAsia
これは、世界的に有名なショパンコンクールのアジア版。
最終審査では、ショパンの故国ポーランドの有名なピアニストが審査員に加わることがポイント。
課題にショパンやポーランドの作品が加わるのが特徴です。
課題曲の難易度はピティナより高く、審査もすごくシビアで正確な印象。
また年々その権威性が上がってきていて、レベルも上がってきているように感じます。
ショパンコンクールinAsiaのまとめ
- 難易度:
- 開催時期:10月〜1月
- 課題曲発表:6月
- 申込期間:8月〜9月
>>> ショパンコンクールinAsiaの公式サイト(少し公式サイトが見にくいのが難点‥笑)
その4:日本クラシック音楽コンクール
このコンクールの特徴はなんと言っても全ての曲が自由であるところ。
それゆえに参加のハードルが一番低いのはこのコンクールかと思います。
デメリットとしては、審査が点数制のため入賞者が出ないこともあるということ。
「どうしてもこの曲が弾きたい!」とか「入試の予行練習がしたい!」という方に向いているコンクールに思います。
日本クラシック音楽コンクールのまとめ
- 難易度:
- 開催時期:7月〜12月
- 課題曲発表:全て自由!!
- 申込期間:5月〜
その他のコンクールについて
上記でご紹介したコンクールの他は、
- ピティナ提携のコンクール(ざっと10コほど)
- ピアノのメーカーが運営しているもの
- 楽器店が小規模で運営しているもの
が中心です。
企業が宣伝をかねて‥という感じのものも割とある印象なので、もし受けたいものがあれば‥といった感じに思っています。
ピティナ提携のコンクールは、一覧がありますので気になる方はこちらを参考にしてみてください。
地方のコンクールにもいいものが‥
東北の全東北ピアノコンクールや九州のフッペル鳥栖ピアノコンクールあたりは特に有名ですね。
もし埼玉県に住んでいるのなら、埼玉ピアノコンクールはかなりおすすめです。
印象としては、規模の小さい全日本学生音楽コンクールといった感じです。
というわけで、最後に埼玉ピアノコンクールについてまとめておきます。
埼玉ピアノコンクール
このコンクールは中学生までは、埼玉県に住んでいなければ参加することができません。
高校生以上は他県でもOKです。
審査員の方も相当に実績のある方ばかりですし、使われているホールも素晴らしいものばかりです。
埼玉県在住でしたらまず最初に検討してみることをおすすめします!
埼玉ピアノコンクール のまとめ
- 難易度:
- 開催時期:7月〜12月
- 課題曲発表:3月
- 申込期間:
【子供編】コンクールで良い結果を残すために‥
3つにまとめてみました。
課題曲が発表される時期に注目!
課題曲が出た日からすぐに練習を始めるのは、一番のポイントです。
ピアノ曲って一曲を仕上げるために結構時間がかかりますからね。
各コンクールのまとめに課題曲の発表時期を書いておきましたのでぜひチェックしてみてください!
コンクール前に本番練習をしよう!
「いきなりたくさんの人の前で」ってなると普通の人間ならみんな緊張しますので‥
本番の予行練習とかできたらいいですね。
もちろんホールを貸し切ってとかでなくても、親戚に聴いてもらうとか学校で友達に聴いてもらうとかでも大丈夫です。
とにかく人前でたくさん弾いておかないと、本番で能力を発揮するのは難しいかと思います。
ざっくりと練習時間の目安
さすがに10分の練習で‥とかは難しいです。
では年齢別に。(あくまで入賞を狙えるレベルということです)
- 小学校低学年:1時間程度
- 小学校中学年:1時間〜2時間
- 小学校高学年:2時間〜
- 中学生:3時間〜
- 高校生:全ての時間を使って‥
学生コンクールとかでしたら、全エネルギーをピアノに注ぎ込むくらいでも予選を通過するのが難しいかなという感じです。
「イヤ、そんなにピアノやってどうするの?」という方のためにコンクールを受ける意味あるかな?をまとめてみました。
余談:コンクールを受ける意味ってあるの?
ピアノコンクールのメリット・デメリット
一番のデメリットは、他人に演奏を評価されることだと思います。
そのプレッシャーって意外と大きくてストレスなので‥。
「音楽は人と順位を競い合うものじゃない」って方も多数いらっしゃいますね。
もし予選で落ちてしまっても、音楽を完全に評価するのなんて無理な話だから「またトライしてみよう〜」くらいにやってみるといいかと思います。
ではメリットは?
- 完成度高く仕上げるのが上手くなる
- ピアノへの集中力が高まる
- 入賞できれば自信になる
ピアノの上達って、「いろいろな曲を練習することと、1曲を完成度高く仕上げる」ってツィメルマンもポゴレリチも話しています。(この2人は現代最高のピアニストです)
コンクールではこの完成度高く曲を仕上げる能力をあげることができるのが、いちばんのメリットかと思います。
同じくらいの年齢の方の演奏をたくさん聴くことができるのもいい点ですね!
楽しくなきゃ意味がないかも‥
とはいえ、イヤイヤ挑戦したら難行苦行になってしまいますからね‥
もしちょっとでも「挑戦してみたいな〜」とか「ちょっと怖いけど、やってみたら楽しいかも」
って思うならコンクールに参加してみるといいかと思います。
やっぱり集中してピアノに取り組むと、1年で5年分とか成長することができますからね。
ちなみに上記でご紹介した、ツィメルマンもポゴレリチも子供の頃からコンクールに参加してますよ。
ちょっと安心な話
ツィメルマンって日本でいう中学生くらいのことに参加したコンクールで、なんと最下位の成績になっています。笑(今は、最下位の人を公表したりしないのでご安心を笑)
ツィメルマンいわく「全てのトリルをミスった」って笑いながらお話されていました。笑
このインタビューは、「音符ではなく、音楽を!現代の世界的ピアニストとの対話」という本の中のインタビューをもとにしています。
ツィメルマンでもダメな時はダメなので、ぜひ気楽に挑戦してもらえたらと思います。
これで終わりです。
最後までお読みいただきありがとうございます!
本記事でご紹介したピアノコンクールを5つ
参考文献
- 日本の世界の音楽コンクール全ガイド2022(地方のコンクールをお探しなら役に立ちます)
- 「音符ではなく、音楽を!現代の世界的ピアニストとの対話」(これは、最高のピアノの名著です)
-
【必読!】読んだだけでピアノが上達!?【ピアノのオススメ本】
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