こんにちは。
ショパンのポロネーズの「難易度」を解説しつつ、役にたちそうなことをマルッとまとめてみました。
こういった方の参考に、
- ショパンのポロネーズの難易度
- 聴くと譜読みしやすくなる3つの名演奏
- ショパン「ポロネーズ」のオススメ楽譜
の順番にまとめています。
ショパンのポロネーズ「難易度は初級〜上級まで」
その理由は、ショパンが初めて作曲した曲も「ポロネーズ」のため。
7歳の時に「ポロネーズト短調 遺作」と呼ばれる作品をつくって、なんと同じ年に「出版」までされているのです。
さらに7番の「幻想」は、ショパンの最高傑作の1つで、テクニック的な難易度も音楽的な難易度も、ショパンの作品の中でトップクラス。
ポロネーズの難易度は、かなり幅広い印象です。
ショパンのポロネーズの難易度【1〜16番&華麗な大ポロネーズ】
難易度を完璧に…、というのはすごく難しいけど、
- 世間、一般的に
- 自分ですべて弾いてみて
- コンクールでの使われ方
- 作品の規模
などを考慮して、おおよその難易度を書いてみました。
- ポロネーズ第1番:
- ポロネーズ第2番:
- ポロネーズ第3番「軍隊」:
- ポロネーズ第4番:
- ポロネーズ第5番:
- ポロネーズ第6番「英雄」:
- ポロネーズ第7番「幻想」:
- ポロネーズ第8番:
- ポロネーズ第9番:
- ポロネーズ第10番:
- ポロネーズ第11番ト短調遺作:
- ポロネーズ第12番変ロ長調遺作:
- ポロネーズ第13〜16番(遺作):
- アンダンテスピアナートと華麗な大ポロネーズ:
13から16番はあまり演奏機会がないことと、およそ弾きにくさはあるものの、同じくくらいの難易度なので一括りに。
ト短調遺作の難易度を深掘り
ショパンが7歳で作曲したこの作品だけど、初心者の方に人気なので、より詳しく解説すると、
- バイエル<ト短調遺作
- ブルクミュラー=ト短調遺作
- ソナチネ>ト短調遺作
これくらいの難易度だとは思います。
さらに「変ロ長調遺作」の方も同じくらいの難易度なので、気に入れば2つとも演奏してみるのは、すごくオススメ!
ショパンのポロネーズ聴くべき3つの名演
良い演奏を聴く→上達がはやい。
はピアノの世界では常識なので、オススメの名演奏を3つご紹介してみました。
さらにポイントとしては、たくさんの演奏の「聴き比べ」をしてみること。
余談:最近、歴史的な名演が、驚くほど安い値段でCDが手に入る時代になりました。さらにAmazon Music Unlimitedでもすべて聴けます。
1. アルトゥール・ルービンシュタイン
ルービンシュタインは、20世紀を代表する巨匠で、ショパンの名手として有名な方。
すべてのピアニストがこのルービンシュタインの影響を受けているといっても過言ではないほどで、1度も聴いたことのない方にはすごくオススメ。
演奏の特徴は、豪快さと繊細さをあわせ持って、エゴの少ない印象を持つ演奏です。
2. マウリツィオ・ポリーニ
ミスターパーフェクトと呼ばれたポリーニだけど、現代の理想像のようなものを見せてくれるので、ぜひ聴いてみてほしいところ。
さすがにポリーニの音や構成感をマネするのは、普通の人間にできないので、ポロネーズの理想像を頭の片隅に入れてくれる…
というような意味でおすすめです。
3. ラファウ・ブレハッチ
ブレハッチは、2005年に久しぶりのポーランド人としてショパンコンクールで優勝した方。
もちろんショパンの作品を得意としていて、ポロネーズは全曲録音を残しています。
ブレハッチのすごいところは、端正な音と構成で、さらに正統派なところ。
気をてらったようなところはゼロなので、初心者の方が参考にするには理想的だと思います。
ショパンのポロネーズ→楽譜の選び方「わりと重要です」
ショパンの楽譜は、いろいろな理由があって、たくさんの楽譜が出版されています。
詳しく知りたい方は、別記事【ショパンのオススメ楽譜】でまとめています。
ここではとりあえず結論だけサクッと。
2023年現在、「オススメの楽譜を1つ!」と聞かれたときは、「ショパンコンクールでも1番使われている」「音大でも一般的になりつつある」という理由で、エキエル版をオススメしています。
まとめ:ショパンのポロネーズの難易度
私物の楽譜を適当に撮影。笑
サクッとまとめて終わります。
- ト短調遺作は挑戦しやすい
- 「英雄」や「幻想」はかなり難しい
- オススメ演奏→ルービンシュタイン、ポリーニ、ブレハッチ
- オススメ楽譜→ピース、パデレフスキ、エキエル
それでは終わりです。最後までありがとうございました!