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シューマンの子供の情景の難易度は?「小学生にもオススメ」

こんにちは。

  • 「子供」って題名にあるから簡単なのかな?
  • たくさん曲があるけど、難易度に差はあるかな?
  • おすすめの楽譜、動画があれば知りたい

こんなお悩みを解決できる記事になっています。

ホロヴィッツをはじめ、巨匠と呼ばれる方もこのシューマンの子供の情景をよく演奏していますね。

つまりそれだけの魅力があるということです。

それから「子供」の名前が題名にもあるとおり、子供さんでも演奏可能。(子供向けの作品ではないけど)

名曲を子供のうちから演奏できる曲って数少ないですからね‥

なので、初心者を突破したくらいの方が練習する作品としてもかなりのおすすめな作品です!

ではまずは難易度から。

シューマンの子供の情景の難易度は?

シューマンの「子供の情景」は、全部で13曲からなる曲集です。

「子供でも簡単に弾ける?」というと、そんなことは全くないですね。

シューマンの音楽センスが固まった作品なので、それを表現するのはかなり難しい‥

けど、もし子供さんが挑戦をするなら‥

 

結論:ソナチネが弾ければ可能

1つ1つの曲は1ページくらいの短い曲の塊なので、曲の規模自体はソナチネより小さいです。

テクニック的にはソナチネより難しいものもあるけど、本当にごく一部。

音楽を表現するのはものすごく困難だけど、弾くだけならブルクミュラーが全曲弾けて、ソナチネに挑戦できるくらいなら可能です。

 

たくさん曲があるけど‥「個別に難易度を書くのはナンセンス」

ところで「たくさん曲があるけど難易度に差はあるの?」

あるにはあるけど、ま〜ナンセンスなお話かと。

もし1曲でも演奏できるなら全曲弾ける。

基本的にはそんな感じです。

 

とはいえ、トロイメライ難易度だけ‥

「トロイメライだけ弾きたい!」って声がありそうなので。

結論、これもソナチネが弾けるくらいじゃないと厳しいですね。

「え、あんなにゆっくりなのに?」

って楽譜の読み方とか、音楽が高度ゆえに難しいとそんな感じです。

そしてこの曲集の中では難易度が高い方ですね。

もしこの曲を小学生で上手に演奏したら、かなり才能あります。

 

シューマンの子供の情景は巨匠も愛奏する

なぜ巨匠が子供の情景を演奏するか?

というともちろん、ケタ外れに名曲だから。

トロイメライだけをBGM的に使われていたりとかするけど、本来はそんな曲ではないです。

シューマンが最高の才能で語った「詩」か「文学」のような作品。

3人の歴史に名を残している巨匠がこのシューマンの子供の情景を演奏しているので、ご紹介してみます。

 

すべて無料で聴けます

ご紹介の前に…CDでも買えるけど Amazon「Music Unlimited」でしたらすべて聴くことが可能です。

30日間は、無料で解約も自由ですので検討してみる価値は高いと思います。

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ホロヴィッツの名演

チャーミングにして、ファンタジーのかたまりのような演奏です。

実は誰でもちょっとこのホロヴィッツの演奏を真似したくなってしまうような魔力的な演奏。

そして真似できた人は世界中どこにもいない‥

あとホロヴィッツは激しい曲を演奏した後に、ポツリとトロイメライだけ演奏したりすることもありますね。

まず最初にトロイメライを聴くならおすすめな演奏。

>>> ホロヴィッツの演奏する「子供の情景」(YouTube)

 

アルゲリッチの名演

もともとすごい魅力的な曲だったこの子供の情景が、アルゲリッチの手にかかると名曲が超名曲になるような印象です。

おそらくシューマンはあの世で喜んでます笑

作品の1つ1つの個性を際立たせるところなんか超一級ですね。

>>> アルゲリッチの演奏する「子供の情景」(YouTube)

 

コルトーの名演

録音してからもうすぐ100年くらいになるんじゃないかってくらい昔の演奏だけど、音質が悪くても魅力がありすぎる‥

と、そんな感じ。

コルトーは命がけでこの子供の情景を表現していますね。

20世紀初頭のパリの文化に色濃く影響を受けた、凄まじい演奏かとも思います。

>>> コルトーの演奏する「子供の情景」(YouTube)

 

巨匠が演奏=超名曲

これだけたくさんの巨匠が演奏するってことは、それだけ魅力があるということ。

子供さんや大人の趣味の方が、初めて本格的なピアノ曲に挑戦するなら最高の作品かと思います。

続いて楽譜の説明に移ります。

 

シューマンの子供の情景、楽譜をどれを使う?

一般的に日本で一番使われていて、一般的なのは全音出版社の楽譜。

ですがおすすめは輸入ものの原典版。

原典版というのは、シューマンが書いたままの楽譜という意味です。

このレベルまでピアノが弾けるなら原典版を使った方が良いです。

音大とかでも原典版が普通ですしね。

値段もほとんど変わらず手に入りますし、何よりこの楽譜の高級感がやる気を高めてくれる、ということもあります。

具体的に代表的な楽譜4つをご紹介します。

 

ヘンレ版

もし迷ったらこのヘンレ版の一択で大丈夫。

権威性、使いやすさ、高級感とどれをとっても最高なので保証します。

なので世界では1番使われている楽譜。

全音の楽譜が1000円くらいだけど、このヘンレ版も1200円くらいで入手が可能です。

そしてこの楽譜の高級感もすごく魅力的。

デメリットは、日本語の表記が全くないということ。

とはいえ題名だけを検索して調べてみれば、あと特に必要なことは書かれていないので大丈夫です。

 

 

ウィーン原典版

続いてこちらもものすごく世界的に権威性の高い楽譜。

ウィーン原典版は、普通ヘンレ版より安い場合が多いけどこの子供の情景に関しては、割高です。

もちろん輸入楽譜で値段の変動もするので、ヘンレ版と比べてみるのが良いですね。

ただ、使いやすさの点ではヘンレ版に劣ります。(個人的な意見)

 

 

ベーレンライター版

こちらも権威性、使いやすさとどれもヘンレ版に匹敵します。

ですがこの楽譜のデメリットとしては、価格の高さと入手がしにくいこと。

なのでもし、簡単に手に入りそうなら検討してみると良いかと思います。

>>> Amazonに在庫があることも(子供の情景ベーレンライター版)

 

ブライトコプフ版(ケンプ版)

こちらは原典版ではないけど、あの巨匠ヴィルヘルム・ケンプが校訂をおこなった伝説的な楽譜です。

素晴らしい楽譜で初心者の方でも使いやすいです。

デメリットは、こちらも価格が高いこと。

専門的に勉強するならおすすめだけど、初心者の方には必要ないかな、といった感じです。

とはいえ、あのケンプの解釈はとにかく素晴らしいので、気になる方は検討してみてください。

>>> ブライトコップ社ケンプ版(Amazon)

 

まとめ:シューマンの子供の情景の難易度は?「小学生にもオススメ」

まとめつつ初心者の方がシューマンの「子供の情景」に取り組む流れをご紹介しておしまいにします。

こんな流れだとやる気が出ます‥

  1. 巨匠の名演を聴いてみる
  2. 感銘を受けたら練習するか検討
  3. 楽譜を購入
  4. 練習の開始
  5. 再び巨匠の演奏を聴いてみる

こんな感じに練習すると、やる気も出るし上達も速いしおすすめです。

あと、巨匠の凄さって自分がちょっと演奏できてからわかるところもあるので、そんなところも面白いですね。

より、この曲の魅力がわかるかとも思います。

それでは終わりです。

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

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