こんにちは。

こういった方のお役に立てる記事になっています。
本記事は、実際に自分で演奏してみた体験と、指導させていただいた経験から、お役に立ちそうなところをピックアップしてみます。
また脳科学の著書をいくつか参考にもしています。
» 参考文献としてはAmazonのこちらのページの著書をいくつか読んでいます
本記事の内容
- ピアノでミスタッチをなくす基本的なお話
- 中級者〜上級者の方がミスタッチをなくす方法
- 初心者〜中級者の方がミスタッチをなくす方法
この順番になっています。
ではさっそく!
ピアノでミスタッチをなくす秘密の方法
初心者の方は、ミスタッチなんてどうでもいい笑
って思うんですよね…。「はじめからなんだよ!」
という感じかもですが、ミスタッチで基本的に誰でもしてしまうもの。
完璧と言われたポリーニだって、よく聴くとミスタッチをしているし、ショパンコンクールでも良く聴くと、みなさん結構ミスタッチをしているものです。
ということが一応、前提です。
まずチェックすべきはココ「ミスタッチの原因かも」
- いつもミスしながら練習している
- 練習しすぎて疲れている…
- 音符、音階、調性など音楽の知識が不足している
と、この辺りが原因になっている可能性ってすごく高いです。
潜在意識と顕在意識
「え、いきなり何??」かもですが、ピアノでかなりミスタッチをしてしまう場合、「潜在意識」がかなり大きな原因になっているように感じるんですよね。

出典:モチラボ
よく氷山の一角に例えられるけど、人間の思考って潜在意識(無意識)が90%以上を占めるそうです。
ポイントは潜在意識に「ミス」の情報を入れないこと
例えば、通学路のここで、いつも「あくび」をしよう!
と決めたとします。
そうすると、そこにくるとなぜか「あくび」が出る‥。
みたいなこんな感じです。
あと家では、だらしなくご飯を食べていて、外ではお行儀よくしよう…って無理ですよね。笑
これに近い感じ!笑
続いては具体的な方法です!
ピアノでミスタッチをなくすために【潜在意識を活用】
下手になる練習ってある
「そんなまさか!」と思われるかもですが、コレありますよ!
しかもすごくあります。
それは「いつもミスしながら練習する」ということ。
そうすると、先ほどの「あくび」が出る話とかと同じになってしまうわけです。
自分がこんな練習をしてたのでよくわかる…。笑
実は僕自身、高校生の時に、どうしても弾いてみたい曲があって、
とはいえ難しいので、いつもミスをしながら練習してしていたことがあるんです…。
その時の心境は「これだけ練習しても弾けないなんて、あまりにも難しすぎる曲だ…」
と思ってました。
ところが、その曲を練習しなくなって、しばらくしてまた練習を再開したら、ものの見事にミスタッチせずに弾けるようになったんですよね。
ゆっくり練習するメリットって何?
よく「ゆっくり練習しなさい!」っていう人いますよね?
これの意味って、ミスしながら何度も練習しても意味がないってことだと思うんですよね。
なのでポイントは、全くミスしないテンポで練習して、それを頭に入れいていく…。
ミスしないための練習って結論、こんな感じに思います。
ミスしないのが、当たり前と思えること
ゆっくりと、いつもミスしない感じに練習していると、ある時こんなことに気がつくはずです。
「ミス??いやミスってなんだっけ?」
みたいな感じです。笑
ちょっとうまい話すぎかとは思いますが、だんだんとこんな感覚になってくるものです。
ミスしないのが、当たり前って思えたら完璧ですね!
注意!練習しすぎの功罪
ショパンは「1日練習は4時間まで」と言ったそうだけど、
練習しすぎると、指も体も疲れてきます。
なので
- 指や腕が疲労してくる
- それゆえのミスが増える
- このミスが潜在意識に書き込まれる
こんな悪循環が起こってしまうのが、練習しすぎのデメリットです。
余談1:全くミスしない子を見たことがある…
チェルニー40番を練習していて、その子がミスしたのを、ほぼ見たことがないんですよね
毎週違う曲を弾いてくるんだけど、なぜかいつもミスらない…。笑
その子の特徴は、先天的に脱力の名人。つまり指も腕もいつも疲れてないですよね。
なので、指が疲れてないことってミスタッチを減らすのに、意味があるのかなと思いました。
余談2:みんながミスするショパンop10-1
ピアノの名教授アリエ・ヴァルディ先生が、「この作品をミスタッチしないで弾ける人は世界で3人くらいしかいない」
と言っていたのは、すごく印象的です。
さらに「自分のクラスのイム・ドンヒョクは、その中の一人」と語っていました。
確かにショパンコンクールを聴いていても、みなさんこの作品ではミスタッチが多めです。
(2015年に優勝したチョソンジンさんはミスタッチがなかったかと)
ピアノでミスタッチをなくすために【初中級編】
音楽って右脳だから左脳的な部分が役に立つ
右脳は、音楽とか感情の部分。そして左脳は知性を司る部分と言われていますよね?
音楽って、つまり右脳が中心。
不思議なんだけど、目と脳は反対になっているらしく、ピアノをたくさん弾くとなぜか左目が良く見えてくるんですよね。
そして、今みたいに文章を書いていると、左脳を使うせいか、なぜか右目ばかり良く見えてくる…。
スミマセン、話を戻すと、
音楽って基本、右脳だから、左脳的な要素を入れるとミスタッチって減るんです。
音楽で左脳を使うとは↓
音階、和声感、そして調性を知る
今、弾いている曲が、どの調性になっているかって、すごく大切です。
もう少し進むと、転調したり、ナポリの和音が使われているとか、減7の和音が使われていることに気が付くと、
知性の方から、ミスタッチをなくすための助けになってくれるものです。
感覚と知性の2つを使うと、アンプが速くなるおまけ付き
ミスタッチと関係のない話でスミマセン。
この感覚的な部分と、知性の両方を使うとアンプってすごく速くなります。
僕が音大で、この知識の部分を身に付けたら、アンプが倍くらい速くなったんです。
ここで書いたのは、その時の経験をもtにしています。
【まとめ】ピアノでミスタッチをなくすために
ではこのあたりで、まとめつつ終わりにします。
- 初心者の方は、あまりミスタッチを気にしなくてOK!
- 潜在意識に「ミス」を入れない工夫が大事
- 右脳と左脳のバランスをとると、いろいろ効果がある
こんな感じです!
ピアノってたくさん鍵盤があるから、ミスタッチをなくすってとにかく大変…。
ぜひ乗り越えられるように応援してます!