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チェルニー40番【レベル以上に能力を発揮する方法:小学生OK】

こんにちは。

チェルニー40番のレベルってどれくらい?小学生で演奏するってどうなんだろう?もしあれば、チェルニー40番がうまく弾ける方法を知りたい…。

 

こんな方のお役に立てる記事になっています。

 

本記事の内容

  • チェルニー40番の難易度(レベル)について
  • チェルニー40番を小学生が取り組む時のポイント
  • チェルニー40番を実力以上に演奏する方法
  • チェルニー40番でよくあるご質問

この4部構成になっています。

 

本記事の信頼性としては、自分も小学生の時に演奏していたことは、もちろんのこと、実際にチェルニー40番を指導させていただいた経験があります。

ではさっそく!

 

チェルニー40番のレベル(難易度)ってどれくらい?

チェルニー40番ってそもそもどんな作品?

ご存知かもですが、ピアノでテクニックを身につけるために、作曲された曲。

ピアノで一番有名な「練習曲」ですね。

19世紀に作曲された曲なので、200年以上もピアノの教材で使われているわけです。

 

カール・チェルニーってどんな人?

1791年オーストリアのウィーンで生まれ。

ベートーヴェンに学び、ピアニスト、ピアノ教師、作曲家として活躍しました。

性格は温和で気が弱かったそうです。

さらにすごいのは、ヴィルトゥオーソで有名なリストの先生でもあります。

 

チェルニー30番<40番<クラーマー<ショパンの練習曲

難易度で言えば、こんな感じ。

チェルニー30番が「中級」と呼ばれていて、ショパンの練習曲が「上級」と呼ばれているので、

言ってみれば「難しめの中級」といった感じです。

 

チェルニー40番と同じくらいのレベルの曲

ざっくりと主観でまとめてみます!

  • ショパン:幻想即興曲
  • リスト:愛の夢
  • ベートーヴェン:月光ソナタ
  • ドビュッシー:アラベスク
  • モーツアルト:トルコ行進曲

有名な作品だと、こんな感じ!

とはいえ曲の難易度って主観によるところが大きいから、個人差は大きいです…。

 

チェルニー40番を小学生が弾くってどうなの?

結論、小学生にもかなりオススメ!

 

音楽高校に進むなら必須

そして「もし将来、音楽の高校も検討してみたいな、、」

と思うなら、小学生でチェルニー40番に取り組むのは、わりと必須。

というのも、自分のまわりで「小学生の時にチェルニー40番を弾いていた」

という人が多いから。

 

チェルニー40番は、小学生でも練習しやすい曲

チェルニーの練習曲って、基本的に練習しやすいです。

理由としては、もともとテクニックを身につけるための曲なので、話声がごくシンプルになっています。

専門的な話だと、転調が少なく、多くの和音がT(トニック)とD(ドミナント)だけで構成されている感じ。

わかりやすく言うと「似たような和音が多い」ということ。

おそらくチェルニー40番は「予想以上に自分弾けるな〜」

と感じる方が多いはず。

 

将来、趣味でピアノを弾く時も役に立つ

「子供の頃、ピアノ習ってたけど、今は全く弾けないよ!」

っていう大人の方ってとにかくたくさんいますよね?

僕が世の中をジッと眺めた印象では、小学生の時にチェルニー40番を弾いていたくらいが目安かな?

と思っています。

逆にいうと、もしチェルニー40番が弾けるくらいなら、大人になって、しばらくピアノから離れていても趣味で演奏することができると思いますよ!

 

【有料級】チェルニー40番を実力以上に演奏する2つの方法

この章は「なかなか上手く弾けるようになったけど、もっと上手く弾けるようにならないかな?」

という方向け。

ですので、全く弾いたことのない方は、スルスルとスクロールしてくださいね。笑

 

その1:イメージトレーニングは効果的

チェルニー40番に有名な曲ってないじゃないですか?

こういう曲って、頭の中でイメージするのが難しいんです。

できれば同じ、小学生が演奏している音源ではなくて、最高に上手い演奏を聴くのがポイント。

チェルニー40番が弾けるような人って、実はイメージ一つで全く違う演奏ができるもの。

 

その2:チェルニー40番には「歌」が隠れている

チェルニー40番って、音が多いから、楽譜を見ていても「歌」に気が付きにくいんです。

そしてある程度の速さで演奏できるようになると、ようやく「歌」が見えてくる感じ。

このチェルニー40番の中の「歌」を見つけると、上達スピードがかなり上がりますよ!

「歌」を見つけるポイントとしては、CDを聴く、もしくはちょっと無理して速いテンポで練習してみるの、どちらか。

慣れると、すぐに感じ取れます。

では、最後に「チェルニ40番」でよくある質問をまとめて、終わりにします!

 

チェルニー40番でよくある9つのご質問

その1:楽譜はどれを使えば良い?

なんでも大丈夫!ベートーヴェンのソナタとかならこだわった方が良いです…。

日本で、一番使われているのは「全音」の楽譜で、僕も実際に質問をいただいた時は「全音」をご紹介してます。

 

その2:どれくらいの速さで練習すれば良い?

なるべく速く!

音楽性ももちろん大事だけど、そもそもチェルニー40番の練習目的は、テクニックを身につけること。

そして、速く弾いた方が、このチェルニー40番は魅力的!

 

その3:難易度順ってある?

あるかもだけど、1番から練習して大丈夫ですよ!

 

その4:チェルニー40番で、オススメのCDってある?

クリストフ・エッシェンバッハのもの。

というか超一流の演奏家で、このチェルニー40番を録音しているのは、エッシェンバッハだけです。

エッシェンバッハさんは、あのランランにも指導したこともある、名演奏家です。

 

その5:中学生でやるって遅い?高校生は?

遅くないけど、もし音楽の高校にすすむなら、かなり急いで取り組んだ方が良いですよ!

音楽の高校でもチェルニー40番が課題になっていたりもします。

 

その6:発表会で弾くのってあり?

「あり」です!

上手く弾けると、なかなか華やかで、弾いていても、聞いていても楽しい!

個人的には、チェルニーはこの作品をかなり楽しいイメージで作ったのでは??

と思うほど。

 

その7:モシュコフスキーとどっちが難しい?

モシュコフスキー。

チェルニー40番を卒業したら、取り組むと良いと思いますよ!

 

その8:ハノンのどっちが難しい?

チェルニー40番。

ハノンを発表会で弾いたら「あれ、どうしちゃったの?」って感じだけど、チェルニーはそんなことないですしね。笑

 

その9:チェルニー40番を練習しないってあり?

「あり…」です。

もし「どうしてもチェルニー40番キライ!」って思うなら、練習しないのもアリですよ!

ちなみに僕自身、小学生の時に練習していたけど「イヤだな‥」と思ったことはないですし、習いに来てくれる方も「イヤ!」と言われたことはないです。笑

そしてチェルニー40番の次に良くみんなが弾く「クラーマー=ビューロー」については、ハッキリ嫌でした…。

なのでクラーマーに関しては「イヤだったら、無理しなくて良いよ」とお伝えするようにしています。

そして「クラーマーはイヤ!」と言われた経験アリです…。笑

 

チェルニー40番【レベル以上に能力を発揮!:小学生OK】

サクッとまとめて終わります。

  • チェルニー40番のレベルは、レベル高めの中級!
  • 小学生にチェルニー40番はオススメ!
  • 上達の秘訣は「イメージ」と「歌」

はじめは「こんな速い曲、自分も弾けるのかな?」

という感じがするけど、人間不思議と慣れて弾けるようになってくるもの…。

なかなか良い曲でもあるので、ぜひ楽しみつつトライしてみてください!

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